突発、田沢湖ツアー3連休、特に予定もなく、どうしようかな・・・と思っていたら、仙台のスキー仲間から「クルマ出すから、どこか行かない?」とのお誘い。そりゃ、もう喜んで。クルマでないと行きにくいところ・・・となると、田沢湖が思い浮かぶ。先シーズンは怪我で、今シーズンは職場のツアーと重なって行けなかったゲレンデ。3連休は、「天気大荒れ」の予報だったけど、1日雨で滑れなかっただけで、それなりに濃い3日間でした。 2010年3月20日(土)強風7時の予定が20分程遅れてピックアップ。3日間あるので、そんなに慌てる必要もない。東北道は車は多いものの渋滞はなく盛岡まで順調、そこからの一般道も特に問題はなし。道の駅雫石あねっこで日本酒を調達して、田沢湖着は11時。この日の宿は、NIFのスキー仲間から紹介されたゲレンデ前の「ヒュッテ ビルケ」。チェックインには早いけど、着替えだけでもさせて貰えばと訪ねたら奥さんが「どうぞ、お部屋使ってください。」。ゆったり着替えて、宿泊者割引のチケットも調達して、いざゲレンデへ。ゲレンデの入り口までは歩いても2,3分なのだけど「リフト券売り場が遠いから。」とご主人が送って下さる。 降り際にご主人が「ゲレンデに銀嶺というレストハウスがあるので、是非立ち寄ってください。ここで撮影された韓国ドラマのパネルが展示されてます。多分、夜は、その話になるでしょうから。」 ってことで、まずはクワッドとペアを乗り継いで頂上を目指す。天気は曇りだけど、辛うじて田沢湖が見える。雪は、「今週降ったのに、昨日の雨で・・・」という状態。それでも、ザクザク、はげチョロの春のゲレンデを覚悟していたので、ずっとマシ。所々茶色くなってるのは、土じゃなくて黄砂だった。 1本滑って、12時過ぎにガラガラのぎんれいレストランへ。韓国ドラマ「IRIS」のパネルやら、撮影時にイ・ビョンホンが着ていたウェアやらが飾ってあり、ヒロインと田沢湖を眺めているシーンを撮ったテーブルには、二人が呑んでいたのと同じUCCの紙コップが置かれるという芸の細かさ。ガラガラなのは食事はカレーとピザしかないからだった。生ビールとキムチで昼食を終え、再びゲレンデへ。仲間は田沢湖初めてとのことだったので、ひととおりゲレンデ巡りをすることに。 翌日がジュニアのGS大会のようで、かっとんでいく地元のスキーヤーが少々怖かったのと、ところどころ見た目と違う雪質だったので、滑りにくい。上のゲレンデがまだマシだったが、ガスが出てきて、さらに霧雨状態になったため、クワッドのある下のバーンをリフト終了まで滑り倒す。 ゲレンデからは、宿前の駐車場近くまで滑り込めるので、正味2分で宿へ。 宿のお風呂は小さいけど源泉掛け流し。同宿になっているのは明日の大会に出るジュニア達だけど、まだいなかったので、ゆったりと汗を流す。風呂から上がって、ちっちゃなラウンジ(っつうか、リビングの趣)で持ち込んだ缶ビールをプシュっ(持ち込み品を冷やせる共同冷蔵庫が置いてあるのだ。)とやりながら、テレビをみる。ちなみに、この宿、置いてある漫画の数が半端じゃない。
18時からの夕食は食堂で、ジュニア達も一緒。ひと品ひと品、奥さんの説明が入る。「○○さんが作ったイワナの一夜干し」等。雫石で買った日本酒を持ち込んだが、その前に・・・と、3種類の地酒を振る舞って下さった。いずれも美味かった。オーダーしても一杯380円なのだから、良心的。 夕食の間、奥さんによる「IRIS」講座が始まる。このドラマ、田沢湖スキー場を始め、乳頭温泉、田沢湖、男鹿半島、横手市、秋田市と、まさに秋田じゅうでロケが行われた。既に韓国では放映されて高視聴率だったそうだが、そのナビゲーションDVDだとか、ロケを報じるニュース映像などを次から次へと見せてくれる。圧巻は、主演のイ・ビョンホンが、この宿に休憩で訪れたときの話。彼にサインをお願いしたのだそうだが、そのときのサインペンや、イ・ビョンホンが使ったコップが飲みかけの水ごと)冷凍保存されているのであった。ジュニアの選手達には少し難しかったかも。 一通り説明が終わり、選手達が引き上げて、我々だけになったとき「こんな映像もご覧下さいな。」と、違うDVD・・・、と流れてきた映像は、コブ斜面をバランスを崩して内足荷重になりながらもリカバリーしてかっとんで来るシーン・・・、そう「私をスキーに連れてって」じゃあありませんか。おいら、何も言わないのに・・・。 「あ、私をスキーに連れてってですね。」「わかりますか?」「判りますとも。大好きです! グーグルで検索すると最初に出てくるHP作ってます。」 てなことで、大盛上がり。NHKのBSで放映したときに「サントリー缶ビール・・・、バドワイザーとカールスバーグ」ってところをどのように処理したのか、ってのも確認できました。こんな感じで、あーでもない、こーでもない・・・で舌も、耳も、目も2時間たっぷり楽しませて頂きました。 その後は、風呂に入って、酒呑んで、テレビ見て、風呂に入って、酒呑んで、テレビ見て・・・。 3月21日(日)雨水沢温泉ってのは、かなり強烈な温泉である。奥さんから「最初はサッと入って、身体を慣らしてから。」と言われていたけど、寝るまでに3回入ったら、かなり身体から悪いものが出たようで、暖房を切っていたのに、寝ている間にもの凄く汗をかいてました。起きると、外は雨。雨はイヤだなぁ。でも、明日の予報は「暴風雪」だしなぁ・・・、と悩む。ジュニア達はとっくにゲレンデに出ていったようである。おいら舘は遅めの8時からの食事にして貰っていたので朝風呂にはいってからノンビリと朝食。雨は降ったりやんだり。 ご主人に「どうしようかなぁ。」と相談したら「明日は冬型の気圧配置に戻るので、滑れると思いますよ。」「じゃあ、今日はどうすればいいでしょう。」と、奥さんが「わらび劇場かなぁ。」 ってことで、スキーは最終日に期待することにしてわらび劇場へ。ここは田沢湖ビールを呑みに来たことはあったけど、芝居を見に来たのは初めて。 丁度11時からの「キューピットはどこ!? 〜愛がけカレー物語〜」に滑り込む。昨年のB−1グランプリで4位になった、この辺りの神代合い掛けカレーが考案された物語。レストランでのカレーも混みで3000円。楽しくて、美味しくて。もちろん、田沢湖ビールも頂きました。 食事の後、抱返り渓谷へ。霧に煙る幻想的な景色だったけど、後で聞いたら紅葉のときがいいそうです。
この日の宿は乳頭温泉郷の大釜温泉。14時にチェックイン可能、とのことなので、観光もそこそこに宿へ。 この頃から、雨は雪に変わり始め。雪はどんどん降り続ける。 3月22日(祝)晴〜雪この大釜温泉。昭和50年代に東北大の学生さんの心中騒ぎで全焼して、再建の際の費用不足を補うために、廃校になった小学校校舎を持ってきた再利用したそうな。だから、外側や入り口の一部はそれらしい雰囲気。門にも「本庄市立ナンチャラ小学校大釜分校」なんて洒落で書いてある。朝食の時間も朝7時しか選べないのは学校みたい。さて、ひと晩中、降り続いた雪は30センチほど。露天風呂はそのまま雪見風呂に、駐車してた車は掘り起こすのに一苦労・・・。9時過ぎに出発。さすが乳頭温泉卿、道路の除雪は完璧。(何故かなぁ、と思ったら8時過ぎには観光バスで日帰り入浴の団体さんが来てましたわ。) 折角、上に泊まったので、下まで降りずに、途中のかもしかゲレンデ脇の駐車場に駐める。田沢湖ツアーで使うこの駐車場は、空いていて、ゲレンデ近くに駐められるのがありがたい。この日もゲレンデから10台目くらいに駐められた。
まずは、一昨日殆ど滑らなかったかもしかゲレンデ。新雪、中斜面、人少なめ・・・。ゲレンデの端を滑るとパウダーで浮遊感が楽しめる。足慣らし代わりに4,5本滑り、昼前に山頂へ。この時間でもまだノートラックの斜面があるにはあったが、風が強くて余り楽しめない。 強風のため林の中に避難。すると木の枝についた雪がクッキリと縞模様。「一昨日の黄砂まじりの雪」と「昨日の吹雪」がクッキリと層を作っている。さすがに秋田は中国大陸に近いから大量に飛んできてるんですなぁ。 さて昼飯。 スキーセンターには横手焼きそばもあり、2日続けての「B級グルメ」にも惹かれたが、のんびりしたいのでかもしかレストランへ。リフト券についていた1000円券を使って、味噌チャーシューと日本酒のワンカップ。 ここには、IRISを想起させるようなものは何もなく、いつも通りののんびりしたゲレ食でした。 ラーメンコーナーにサービスで置いてあったふき味噌(「ばっきゃ味噌」と表示されてた)が美味しくて、味噌をなめなめワンカップをついつい二杯。15分ほどウトウトしてしまう。 午後は2時前にスタート。昨日の雨・風で順延されていたジュニアの大会も終わり、中間のゲレンデが開放されたので、2、3本滑る・・・、が結局かもしかゲレンデに戻る。この時間帯になると滑ってるのは10人もいない感じである。 リフト券が終わる15:50迄たっぷり滑り、駐車場でササっと着替えて下山。渋滞もなく、仙台着が19:20。変則2泊3日ツアーは無事終了しました。
【データ】滑走日 :10年3月20日・22日(シーズン通算滑走日数 28日)ゲレンデ:秋田・田沢湖スキー場 リフト待:なし ゲレ食 :かもしか 味噌チャーシュー 850円 宿 :水沢温泉「ヒュッテ ビルケ」、乳頭温泉「大釜温泉」 【おこづかい帳】宿泊費 :21090円(ビルケ7920+大釜温泉13170)リフト券: 5500円(宿泊割引1日券2500+6時間券4000から食事券1000を引いたもの) 交通費 : 3500円 (高速・ガソリン代割り勘) 計 :30090円 シーズン累計:360,790円 |