初めての安比スキー

初めての安比スキー(制作中)何も判らないまま、勢いで決めた安比行きでしたが、スキー仲間の皆さんのおかげで、おいしいところはすべて食い尽くし、安比を満喫しました。

08年1月4日(金)風

5時、東京からの夜行で仙台着。自宅に戻り、着替え、荷物詰め替えをして、6:20自宅発。市営バスで仙台駅へ。西口の宮城交通の高速バス乗り場は、市バスの降車場と近いのがありがたい。盛岡までの往復割引切符5000円を購入。
7:00の盛岡行き始発バスは5人の客を乗せて順調に走行。途中、中尊寺PAでトイレ休憩。このPA、自販機すらない。

予定よりも早く9:15盛岡駅着。NIFTYのスキー仲間QQFに電話して合流ポイントを確認、一番のはやてで東京から到着した太一郎、玲奈に挨拶。
9:30、QQF車にて盛岡駅発。下道のみを走って10:45、今回の宿、「ユースホステル カムイの森」に到着。オーナーのご厚意ですぐにチェックイン、着替えて荷物をおく。宿泊者割引のリフト引換券を購入(3日券13000→11200円、5時間券4800→3700円)

ただちにゲレンデ到着は11:30。ゴンドラで山頂へ。太一郎・玲奈組(T&R)もほぼ同じタイミングでゲレンデへ。中腹のレッドハウスで合流へ。ゴンドラを降りるものすごい風。これが噂の安比の風か・・。

レッドハウスで昼食。ラーメンが名物らしく、ゲレンデの名前のついて「安比ラーメン」を注文。食券には「きのこラーメン」の文字が・・・。文字通り、きのこラーメンでした。南部ラーメンと名前のついた担々麺がうまそうだった。Tは午後からスクールへ。

13時、滑走開始。第2リフト、第3リフトと乗り継ぎ、セントラルゲレンデを降り、ザイラー連絡コースから、ザイラーへ。この頃には強風のためゴンドラが運休に。次々とリフトが停まる。さすがの安比でも珍しいと言われた。
うーむ、雨男、雪女ってのはいるが、風男がいるんだろうか。
15時過ぎ、さすがに寒くて休憩。日本酒のワンカップ。地元の「桜顔酒造」っつう、何とも妙な名前の蔵元の酒。これがワンカップ独特の刺激がなくてうまい。
その後、第3リフトも停まってしまい、リフトが動いているところを探してうろうろ。スクールが終わったTも合流。
17時前に滑走終了。今シーズンから安比で働いているえみにサンにご挨拶。QQFに送ってもらい宿へ。盛岡からのガス代は「親父の車だからいいや。」ってことでタダ。QQFパパ、ありがとうございます。

さて、チェックインは時間外でガランとしていが、夕方もガラン。乾燥室の板もおいらだけ。いやな予感。
このペンション、ユースホステル(YH)でもあり、若い人が大部屋でワイワイを想像していたのに。こざっぱりしたきれいな部屋。部屋の電灯がスイッチをいれてから10数秒点かないこと、暖房(石油ファンヒーター)がスイッチをいれてから10数分入らない。うーん。

オーナーさんが「ぴなサン、温泉はお好きですか?」ときくのでyesと応えたら「近くに温泉があるので、食事の後にお送りしましょうか?」とのこと。ありがたくお受けする。が、冷えた身体のままで夕食となってしまう。

さて、18時、食堂にいくと、20席ほどの食堂のポツンとひとり分の食事が・・・。ありゃ、おいらひとりか? まあ、ウィークデーだから仕方がないか。「ご飯はどれくらい盛りましょうか?」「え、ご飯? 大盛りで・・・、というか、あのぉ・・・、お酒はないんでしょうか。」 
初YHなので、その辺の感じがわからず、恐る恐る聞いたのだが「・・・、ビールと自家製どぶろくがご用意できますが。」 身体が冷えていたこともあり「どぶろく、お願いします。」 湯飲みで出してくれたどぶろくは、さっぱりしておいしかった。
巨大なハンバーグ、グラタン、サラダ、パンプキンスープ、そして大盛りのご飯。1050円でこれだけのものが出てくるのはすごいな。ご飯は、米がいいのか、水がいいのか、炊き方がいいのか、うまい。が、しかし・・・。だだっ広い部屋でひとりで食う飯の何と味気ないことよ。
オーナーさんがお茶をすすりながら話し相手になってくれるのだけど、お互い、何を話していいのか。

19時、オーナーさんの運転するクルマで5,6分の「かみの湯」へ。宿の割引券を使って400円。大きなお風呂で、サウナ、露天もあり、宿泊もできるようだ。で、時間を決めて迎えに来てくれるのかと思ったら「私もはいります。」(笑)
オーナーさんと二人で露天につかり、ペンションを始めたきっかけだとか、最近の安比の様子などをうかがう。ここの露天は少々ぬるめなので、いくらでも入っていられる。結局20時近くまで風呂にいた。風呂上がりに缶ビールを買って飲んでしまったが、ひょっとすると、宿に帰ってからオーナーと酒を酌み交わす方がよかったのかしら?

板にワックスを塗ったり、ゲレンデマップを眺めたりしていたが、どうにも寂しい。ってんで、太一郎に電話して、彼らが泊まっているペンションに遊びに行った。雪道をゆっくり歩いて4、5分の距離である。
T&Rの他、スクール仲間の女性が4名。ラウンジでまったりしているところに混ぜてもらい、缶ビールを飲みながらテレビのお正月番組に目をやる。わたスキの台詞なんぞを使って話していたら、あちらのグループの仲間にもおいらのような「わたスキフリーク」がいるそうな。言動パターンが同じなんだって。
22時過ぎ、YHの門限が近づいたので退散。途中、テニスクラブの脇を抜けるところは真っ暗で星がきれい。明日は期待できるかも。23時就寝、長い長い一日が終わる。

5日(土)晴れ

7時起床。ファンヒーターのタイマーは効かず、寒い中、エイヤっと起きる。窓の外はいい天気。着替えをしているとパンの焼けるいい匂い。ここ、宣伝もしていないけど、パンは自家製だそうな。7:30。トースト、コーヒー、サラダ、ハムエッグ等の朝食。
8:10宿発。エリア内の無料シャトルバスのバス停に急ぐ。宿から5分ほど。5分歩けばゲレンデに着きそうな気もするが・・・。下りなので禁断の路上スキー。よい子は真似をしないように。8:17のシャトルに乗り、8:32安比プラザ着。

太一郎たちは8:45に宿のバスと言っていたので、到着はもう少し後だろうと、ゴンドラに乗車。天気がいいうちに山頂の看板前で写真を撮り、降りて滑り始めたところで玲奈から「今、ゴンドラ乗ったよ。」との連絡。ハヤブサコースをかっとんで、再度ゴンドラに乗り、9:00山頂で合流。この日もスクールの太一郎以外、つまり女性5人と一緒に滑ることになった。夢のようである。

この日は安比全山の全コース滑走が目標。毎シーズン、安比に通い詰めている方々のガイド付きなので無駄なく快適に滑れそう。リフト営業時間も考えて、下から見て、左→右→中と、つまりセカンド、ザイラー、西森山、セントラルと攻めるのだそうな。
セカンドのコブ斜面、まだコブになりきらず、やわらかくて練習にはもってこい。クワッドで上がり、セカンド第1。うむ、「セカンド第1」って英語にしたらとっても変だぞ。次はザイラー。こちらも第2ザイラーB、第2ザイラーAと滑る。第2ザイラーAはこれまた柔らかいコブ。ザイラーロングコースは、うぃすらーのEGO BOWLを思い出させるようなバーン。

昨日は風と地吹雪でよくわからなかったが、改めて、一緒に滑ってみるとさすがにわざわざ安比までスクールに入りに来る人たちなので、とても丁寧な滑りをしている。ところどころで洒落でレッスンの真似事。スタンスに注意して、エッジ4本を意識して滑って貰う。うむ、キレが違ってくる。

昼食はグランドヴィラ3のLupinasでイタリアンのバイキング。うまかった。デザートまで食べて、コストパフォーマンスよし。

13時、玲奈と二人で午後の滑走開始。安比ゴンドラで上がり、ザイラーロング、クワッドで上がり、セントラルを滑り降りて、ゴンドラ駅でのこる4人と合流。ゴンドラ山頂から、ヤマバト→西森→イヌワシ→ヤマガラ。ヤマガラのコブは小さいが、斜面がねじれていてちょい難しい。

第3リフトCをつかい、キツツキ、カッコウとスキーヤーオンリーのバーンを滑る。ここの朝イチがいいそうだ。
よそでは最近見なくなったが、風対策でここにはTバーやシュレップリフトが現役である。Tバーで上に上がり、オオタカを滑っていたら、よこせ・やうサンに声をかけられた。この広いゲレンデで、よくぞ見つけてくださいました。

16時半くらいには既に空は真っ暗。長野と盛岡では日没時間も20分ほど違うようだ。安比は志賀と違い、日中営業とナイター営業の切れ目がなく、照明がフルに入って、まさにナイター気分満喫である。
ゲレンデでなく、リフトに向けられた照明が多数ある。仙台の光のページェントではないが、光の道をリフトが上がっていくのは、何ともロマンティック、バブリーである。よこせサンのリフト券が終わる17時まで滑走。よこせサンに宿まで送っていただく。

この日は、内湯に入り、鶏の照り焼き、白身魚のフライなどの夕食を、これまたひとりで食べ、20時過ぎにとなりの宿へ。昼間撮った写真や動画を見たりして、まったりと過ごす。22時過ぎに帰館、荷物をまとめ、テレビを見たり、小説を読んだりしながら、24時就寝。

6日(日) 雪〜晴〜曇り

7:00起床、7:30朝食。結局、2日間4食とも客は私1人。スキーブームの頃には信じられない状態。この宿も点灯と着火が遅いことを除けば(笑)、食事もうまいし部屋もきれいなのになぁ。やはりYHなので「相部屋が基本」ってのがネックなのだろうか。ちなみに、男女同部屋を希望しても「夫婦」でなければ×だそうだ。
そういえば、ペンションヴィレッジのリーフレット、古いものにはカムイの森は載っていたけど、最新のものには載っていなかった。何かあったのだろうか?

食事をしているとオーナーさんが「これから外出するので、8時丁度の出発でよければ、ゲレンデにお送りしますが。」。準備はできているので有り難くお受けする。
初日に頂いた「自家製どぶろく」の精算をお願いしたら「あれは結構です。売り物じゃありませんから。」 ありゃ、そうだったのか。だったら、ビールも頼んでおくのだった。ごちそうさまです。

荷物をまとめて、安比プラザまで送っていただく。オーナーさん、ネクタイしていました。どこに用があったんだろう? 300円のコインロッカーに荷物を詰め込む。500円、600円の大きなロッカーもあったがケチって詰め込む。軟らかいバッグにしておいてよかった。

8:20滑走開始。昨晩「どこを滑ったらいいか?」と女性陣に尋ねると、皆「朝一番のカッコウ」とのこと。時間がちょいとあるので、ザイラーのコブに入ったら、これが前日とは全く違ってて歯が立たなかった。

ヨレヨレになって、ヤマバトから西森山の前をとおり、カッコウへ。リフトには赤いウェアのイントラさんが20名ほど。あちゃー。リフトで隣になった若いイントラさんとお話。「安比の常連さんに、どこを滑ったらいいか聞いたら、朝一番のカッコウと言われました。」と説明すると「マニアですねぇ。」とニヤリ。「私たちが滑り出す前に、楽しんでくださいね。」

Tバーを使ってカッコウを2本滑降したあと、昨日あまり滑っていないセカンドへ。晴れ間も出たが、上の方はガス、という妙な天気。
2,3本滑ったところで、レッスン中の女性陣とリフトが一緒になる。イントラのお話をこっそり聞きながら、後をついていく。インスキーのアウトエッジの話をしているようだ。やはり、着眼点は一緒。よかった、全然別のことでなくて(笑)

ヴィラで?昼食の一行とザイラーで別れて、おいらはザイラーレストランのジンギスカンコーナーで。
蔵王ならともかく、安比でジンギスカンとは思わなかったが、昨日、よこせ・やうサンが「ぴなさんのことだから、ジンギスカンだと思って探しに行ったんですよ。」と言ってたので、「義を見てせざるは勇無きなり」と繰り出した次第。

一般の食堂よりもすいていてゆったり食事ができた。タレはちょいと甘め。この頃には太陽が燦々と降り注ぎ、ポカポカに誘われてついウトウト。1時ちょいすぎ、安比ゴンドラで午後のレッスンに出る女性陣と一緒になる。イントラさんも交えてしばしおしゃべりタイム。

さて、午後は2時間かっとぶぞ! と思っていたのだけど足に力が入らなくなっている。ちょっとした吹きだまりに足を取られるようになってきた。こりゃいかん。緩斜面をのんびりのんびりずらしながら、安比最終日を楽しむ。

午後3時、滑走終了。えみににバイバイし、リフト券を併設の温泉「安比パティオ」の入場券と交換。更衣室でウェアを着替え、板をロッカールームに立てかけておき、パティオへ。
歩いて2,3分なのだが雪が降る中をひとり歩くのは寂しい。パティオでは大きな浴槽のほか、サウナ、露天がそろっている。サウナが大きいのが売りなのだそうな。
サウナ内のテレビでは「銀色のシーズン」の宣伝番組をやってたので、しば
し見入る。85度ほどの比較的穏やかなサウナなので無理なく発汗。帰りは16:20のシャトルバス。通常の路線バスなのだが、スキー場内は「運賃代行支払い」なのだそうな。つまり、無料ではないが、安比スキー場が利用者に替わってバス会社に払ってくれるということなのだろう。

16:30、スクールを終えた太一郎と合流。ビールとつまみを買い込み、17:00発の最終盛岡行きに乗車、乗客は15名ほど。車内で軽く呑む。
盛岡駅東口の地下にある「三千里」で盛岡冷麺の晩飯。

18:40の新幹線に乗る太一郎を見送り、おいらは19:10の最終仙台行きバスに乗車。座席は9割方埋まっていた。広瀬通一番町で下車、仙台は雨。道路を渡った反対側のバス停から5分待ちで市営バスに乗り込み22時前に帰宅。

【データ】

滑走日 :08年1月4日〜6日(シーズン通算滑走日数12日)
ゲレンデ:安比高原スキー場全山
リフト待:なし
宿   :ペンション・カムイの森
ゲレ食 :レッドハウス    安比ラーメン 800円  生ビール500円
     Lupinas(ルピナス) イタリアン・バイキング 1575円
     ザイラーレストラン ジンギスカン1300円

シーズン累計:187,740円

【おこづかい帳】

宿泊費  :15,960円((素泊まり1泊6300円+夕食1050円+朝食630円)×2泊))
交通費  : 6,000円(仙台・盛岡のバス代往復5000円+安比・盛岡のバス代1000円)
リフト代 :11,200円(3日券・宿泊者割引)
 計   :33,160円


シーズン累計:187,740円



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