AFSC 成人の日ツアー

「成人の日ツアー」。かつてはAFSC5大ツアー(正月、成人の日、パウダースノー(2月)、スプリング(3月)、GW)のひとつで、成人の日とは今イチ関係がないものの(笑)、シーズン2回目のバッジ検定をめざして多数の参加があった。

しかし、ハッピーマンデーのお陰で、今年は、正月ツアーのすぐ後となり、参加者も少なく、実質的には「強化合宿」に近い趣。天候に恵まれない三日間、そのうちの二日、おいらは「一人旅」。

07年1月6日(土)

今回の参加者は5名。師匠と山本さんは正月ツアーから引き続き志賀に残っているので、東京からは3名。土曜朝7時に曙橋・HIRO出発。不思議なくらい渋滞なし。さすがに、正月の直後の3連休は世の皆さん、行楽どころではないのか? 
雪が無いのが心配だったが、既に横川SA辺りから雪景色(写真左)。11時前にはサンバレー着。

サンバレーは雪と風。午後からレッスンなのだが、この吹雪の中はきつそう・・・、ってことで逆転の発想。「チャレンジなら、否が応でも滑ることになる。
正月ツアーで奥志賀に行った際に、中途半端にスタンプを押したカードが残っている。これを完成すべく、いざ奥志賀方面へ。

昼食もそこそこに11:50サンバレー発。シャトルバスで一気に奥志賀に行き、奥から順につぶす作戦。サンバレーのバス停、ローマ字表記がそのまんま「san bare」。(写真中)

アクシデント。バスの中で「焼額第1ゴンドラ、第2ゴンドラ、奥志賀ゴンドラが強風のため運休。」とのアナウンス。これが、既に焼額に入って、次がゴンドラの停留所・・・というタイミングでの放送。おいおい、もっと早く言ってよ・・・。しかし、奥からつぶすってのが、今日の作戦なので、終点まで乗って行く。

奥志賀はゴンドラ側と、いちばん上が運休。結果的にはラッキー。
奥志賀から13:10のシャトルで焼額第2ロマンスリフトに向かう。バスの中からリフトが動いているのを確認して降りたら「パトロールからのOK待ちです。」と、これも運転見合わせ中。30分くらいはかかるらしい。紛らわしいぞ!! 
係員に「運休と一緒じゃん。」と詰め寄り、スタンプだけ貰う。
それにしても、第1ゴンドラ側に滑り込めない・・・。バスを40分待つのも馬鹿馬鹿しいので、歩いて、第3高速へ。10分程度だが、標高のせいか、キツイ。

かなり凹んだ気分で第3高速に並んでいると、声をかけられる。NIFの仲間。第4ロマンスまで一緒に動いて貰う。かなり元気が出る。(写真右)

横川SAで既に雪

脱力のローマ字表記

焼額でバッタリと

みんなと別れた後、第2高速、山の神と戻っていく。何か、旨い具合に、前回乗り残したものばかりが動いている。無駄なし。

一ノ瀬をつぶし、寺小屋に廻り、タンネに戻り、高天原。ここまでで4時近い。4時半丸池リフトが「門限」。さて、どうするか。ブナ平はつぶしておきたいが・・・。東舘山を1人滑っていったが、天候も悪く、いつものようにはとばせない。かつて、寺小屋から30分弱でサンバレーまで戻ったこともあったが、どうも無理そうである。

ここで、滑って戻るのを断念。高天原からシャトルバスを使うことにする。そうとなれば、残りの西舘もつぶしておきたい。クワッドで上がり、フード付きに乗ったのは営業終了の5分前。ギリギリである。
晩ご飯前には、菅平組も帰還。養講の様子をうかがう。いやいや、大変そう。ちなみに、この養講にはAFSCから3名参加だが3名とも別参加というのが、いかにもアドベンチャー???

夜はナイターもあったが、ガスがかかっており、また、昼間悪雪を滑り過ぎ、太ももがいうことをきかず、あっけなく断念。部屋に戻り、師匠の腰をもんだり、都連の話をしたりするうち、23時には全員夢の中・・・。

7日(日)猛吹雪

昨晩早く寝たこともあり、朝、早く目が覚めた。ひとり、朝風呂。
実は、昨日「チャレンジスイッチ」が入ってしまい、この日の天気によっては横手山・熊ノ湯を攻めようかと密かに思っていたのである。天気は雪。やはりレッスンには辛そうな天気。ウェアに着替えて朝食。
師匠に相談。「まあ、今日もそれほど生徒は来ないだろうな。」とOK頂く。

8:22サンバレー発のシャトルで木戸池へ。

普段だとチャレンジ組が他にもいるのだが、この日は私だけ。木戸池はまだリフト試運転中だったが「次のバスに乗るの?」とリフト係員さんがリフトに乗せてくれた。おかげで、誰のシュプールもないバーンを滑る(写真左)

気持ちが良かったが、熊ノ湯にとっとと移動。雪不足で営業していない前山のスタンプは熊ノ湯の第1ペアで押印。

熊ノ湯は快適。レッスン組が多かったが、おいらは9時前に滑ったので、ゲレンデはガラガラ、圧雪の上にさらに新雪がつもった状態。気持ちいい!順調にリフトをつぶし、高速クワッドから、横手山に滑り込む。この辺りから風が強くなる。

山頂を目指す。上のペアリフトは寒い寒い。乗り合わせた中年女性はずっと震えて、スキーグローブの両手をこすり合わせてた。そんなんで暖かく(熱が伝わる)グローブ、意味ないじゃん・・・。

横手山ヒュッテは犬が2頭になっていた(写真中)。横手山頂から滑る間、顔が冷たい冷たい。特に口の周りが感覚がなくなってくる。はたと気づいた。先シーズンまではヒゲがあった。あんなヒゲでも、防寒の役にたっていたんだ・・・。

シングルリフトでは修学旅行生の集団の飲み込まれ、一番下の9分半のリフトでは意識を失いかけつつも、何とか横手山達成。もう5分早ければ、10:50のバスに乗れたのだが・・・。11:19のバスを待つ間、レストハウスで呑んだ缶コーヒーの何とうまいことよ。

11:50サンバレー着。丁度、午前のレッスンを終えた本隊と合流。聴けば、午前のスクールには20代後半の女性が参加していたんだそうな。うーん、残念。

木戸池一番乗り

横手山のワンちゃん

法坂リフトのおじさんと

正月ツアーで食いそびれた味噌ラーメンを食べ、元気が出たところで、午後のレッスン前にジャイアント、蓮池、丸池をつぶしてくる。残すはサンバレー1本というところで、午後のレッスン開始。

この頃から、風が半端じゃなくなる。突風と言っても良い。
午後は「兄妹」「姉弟」の2家族とナベちゃん。午前中から奈穂が見ており、5人とも全員ファミリーは紐なし(笑)で降りてこれるので、蓮池へ連れていくことに。おいらはサポートでつく。

ところが法坂クワッドを降りた辺りから突風。子供のゴーグルは、中で水蒸気が凍り、視界がなくなり、どんどんブルーになっている。それでも何とか蓮池まで連れてきたら「強風のため、まもなくリフト営業を終了します。」との放送。慌てて、トリプルに乗り、サンバレーに戻ることに。

ここから後は「八甲田山 死の彷徨」も斯くや・・・と思われる状態。突風で子供が立っていられない。それだけならいいが、風よけになってあげるオトナまで風を受けて斜面を上ってしまう。(上れそうなことはこれまでもあったが、実際に上れたのは初めての経験。)
 
でも、子供達は強かった。半べそになりながらも、何とか丸池まで。丸池の休憩所で少し休んだら元気が出たようだ。あと少し。サンバレーのメインゲレンデも危なげなく降りてくる。15:00無事生還。
今から思えば、この頃、焼額ではボーダー6人が遭難していたんですな。朝、出がけに法坂リフトの石川さんに「ちょっと旅に出ます」って挨拶したら、「今日は風でリフト停まるよ」って言われたけど、ホントにそうなった。さすが、地元の人は判ってる。

30分早めに志賀の湯に戻り、休憩の後、子供達次第で30分の補講をすることに。その間、おいらはリフト事務所まで行き、チャレンジの景品を貰ってくる(写真右)。
生徒さんの一番年かさの男の子が、スタンプが並んだカードを興味津々で眺めていた。「もう少し上手に滑れるようになったら、キミも一杯リフトに乗ってね。」と声をかける。達成記念に師匠から一杯をついで頂く。天候に加え、その殆どが一人旅だったこともあり、これまで5回のチャレンジで最も過酷。

さすがに、この天候ではリフト終了までの気力もなく、補講終了後少し滑って5時前に上がり、入浴。
晩飯はキムチ鍋。もう、腹一杯なのに、さらにすいとん投入! 師匠の指示で鍋ごと部屋に持って帰る。お盆を持つナベちゃんの姿。うん、そのポジションでプルークをやればいいのだ・・・。

部屋では鍋を前に・・・さすがに食えない。ビールと日本酒を少しずつ。どうしても見たかった「情熱大陸」が終わり鍋を食堂に返して、全員落ちました。

8日(日)雪

この日も早く目が覚める。二日間頑張りすぎたのか、右の股関節がバリバリいうのを朝風呂でほぐす。右のふくらはぎも痛い。うーん。
それでも、「あれだけ降ったんだから、一番はおいしいに違いない。」とパンツだけウェアに着替えて朝食。食後、曇り空のゲレンデをみながらコーヒーを呑んでると、一瞬外が明るくなった(写真左は、そのときのサンバレー頂上から)。それっ、とばかりに飛び出す。

3連休の最終日、チェックアウト準備の客が多いのか、リフトが動き出した直後のゲレンデはガラガラ。きれいに圧雪されたバーンを大回りで飛ばす。うーん、これがスキーぞ。アポロも雪がたっぷり。小回りで攻めても大丈夫。レッスン始まるまでの50分ばかり、ふくらはぎの違和感も忘れて堪能。

レッスン開始時間になると、雪が降り始める。皆、装備を雪対応に変更。レッスンは師匠・ナベちゃん、奈穂・あるぴなの二組に分かれる。ナベちゃんはファミリーで「魔法の紐」を使いストックワークをやっていた模様。奈穂班は各自テーマを持ち、クワッドを何度も回す。周りから見れば、ウェアも板もペアのラブラブな二人がガンガン滑っている・・・っていう図だろうか(違)


一瞬の晴れ間

NIFな方々

サービスのリンゴ
途中、丸池泊まりのパソ通仲間が何人も尋ねてくれる。何本か一緒に滑って貰う。ありがたきかな。

昼のアプリコットはリンゴ食べ放題(写真右。暇だから剥いちゃったってことらしい)。
この間に、HIRO号を雪の中から掘り起こしておく。雪が軽く、思いの外、作業は楽。その後志賀の湯のロビーに戻る。ソファーで30分爆睡。

午後は今回初めて?4人でレッスン。ナベちゃん、シュテムでドツボにハマる。3時前、山かおサン合流。奈穂が山かおさんの基礎種目をチェック。4時前にレッスン終了。

夕食後、サンバレー発18時。これまた渋滞もなく、21:30飯田橋着。
お疲れ様でした。

【データ】

滑走日 :07年1月6日〜8日(シーズン通算滑走日数11日)
ゲレンデ:志賀高原全山
リフト待:6,7分(6日焼額第3高速)
宿   :志賀の湯ホテル
ゲレ食 :ビワ池ホテル・アプリコット(右はメニュー。餃子、ピザトースト美味い)

【おこづかい帳】

ツアー費 :50,000円(2泊4食、宴会、交通費)
リフト代 : 3,600円(3,600×2−3,600(レッスン時補助)、1日は優待券使用)
 計   :53,600円


シーズン累計:199,150円



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