湯殿山で初滑り09−10シーズン。雪不足でなかなか初滑りができず、ようやく12月23日にゲレンデへ。昨シーズンからお世話になってる「仙台中村スキークラブ」(NSC)の、強化練習会に参加させて頂いた。 この練習会、元全日本デモの渡部三郎さんのレッスンなのだ。渡部さんといえば、往年の全日本のデモンストレター。デモ選で86年、87年と2連勝した方。 が、おいらにとっては「私をスキーに連れてって」で、三上博が演ずる主人公・矢野文男のスキーシーンを吹き替えで滑った人なのだ。 矢野と優ちゃんの出会いのコブ斜の滑走、万座に向かう暗闇の滑走・・・。あの映画の見所を滑った人と、一度お会いしたいと思ってたんですが、ようやく夢がかなった。 09年12月23日(祝) 曇り〜晴れ〜雪・雨予定よりも少し早く、朝6時過ぎに、一昨シーズン、昨シーズンとお世話になった牛タンおやまのマスターが、今回もピックアップ。初滑りって、毎回、何か忘れてそうな気がする。同乗者はNSCのT会長。 「ぴなサンは東京に転勤になったと思ってましたよ。」 「自分も覚悟していたのですが、政権交代などもありまして・・・」 と、半年振りのご挨拶。 途中で車を乗り換えて2台12人で湯殿山へ。一般道だけを走ってほぼ2時間で到着。 東京の感覚では近いけど、仙台のメンバーには、1時間くらいで同規模のゲレンデ(スプリングバレー、セントメリー)に行けるし、山形蔵王よりも遠いので、「滅多にこない」のだそうな。 途中コンビニで朝食を調達して8:40現着。 リフト一日券を購入(3000円)すると、クリスマス企画でスピードくじ。アタリ!! レストランでプレゼントと交換だそうな。 現地合流のメンバーも1名加わり、さっそくゲレンデへ。地元のちびっ子が体操中。積雪100cmとのことで、雪の量は問題ないが前日は雨だったそうで、雪質は春スキーよりはましかなといったところ。 2,3本、足馴らしをしていたら渡部三郎さん合流。 集合場所にズンズンと登場するのかと思いきや、足馴らしの途中で溜まってたおいらたちに「ご無沙汰してます」と声をかけてきてくれた。おいらの頭の中で物凄い凄い人になっていたので、この現れ方は意外でした。 NSCの某氏から「三郎さんも、もう53歳。いい『おんちゃん』(おじさん)だよ。」とは聞いていたけど、まさにそんな感じ。 「少し早いけど始めましょうか。」ということでレッスン開始。生徒13名中、10名が指導員・準指。 まずはフリーで2本ほど。皆の滑りを確認。 本格的なレッスンでは、直滑降やシュテムを使いながら、 ・くるぶしの真上に立つ ・両足で滑る ・エッジは交差させない といったことを確認していく。次々と滑らせて何人かに簡単なコメントをくれる。毎回コメントを貰えるわけではないけど、滑りも劣り、ウェアも違うおいらは、比較的多くコメントを頂く。「エッジがはずせなければ何もできない」「スキーが5mm動けば、滑っていく。あとは『我慢』。」等々。 二人でペアリフトに乗ることも2度。いきなり「わたスキ」の話はできないので、自己紹介、スキー歴等をお話しする。 実際にお話ししてみると「気さくなおんちゃん」、レッスン中は実演販売の名人「マーフィー岡田」みたいな感じ。「〜〜で滑れたらいいなぁ、と思うわけです。」(「〜〜」の部分は次の種目のポイント)と、ほんわかした言い回しで指示が出るのだ。 あっという間に2時間経ち、昼休み。「おにぎり持ってきてるけど。」とおっしゃるところをお願いして食堂で皆で一緒に食事。 このときを待ってたおいらは、遠慮無く隣に座らせて頂き、わたスキの話を伺う。 ・最初のコブは熊ノ湯の右側、「ブリザード」のシーンは渋峠ヒュッテ(現・渋峠ホテル?)の裏側 ・三上博史の吹き替えは二人。片足滑りやスラロームは自分ではない人。 ・自分は役者さんには会っていない。志賀高原ロッジでのロケを見物に行って、原田貴和子を見た。 ・投光器を背負っての撮影は、夕食後から動き出して、撮り終えたのが明け方4時。 ・投光器はコンパネ製とジュラルミン製の2種類。重さはバッテリーの重さが殆どで、大して重くない。 ・照明の角度は固定されており、自分の滑走ポジションでは板の先30cmを照らす程度。とても滑走などできなかった。 ・木の枝にぶつかるとすぐ折れた。予備が数十本あったが、2時間ほどで全て折った。あり合わせの木で補修して、ようやく自分にあった角度に調節できた。 ・狭くて怖くてジャンプターンしかできなかった。 ・もともと海和さんからの話で、クレジットに名前が出る予定だったが、SAJと揉めてボツになった。 等。 でもって、ツーショットの写真を撮ってもらい、さらに、たまたまポケットに入ってた(笑)わたスキのDVDにもサインして頂きました(嬉)。 午後は小雪がちらつき出す中、13:30からレッスン。 ・小指、足裏、親指 ・「外足は動、内足は導」 ・進行方向に身体を向ける ・ストックを中心に回る といったことで、だんだん小回りに近づいてきた。 「蔵王で、○○ゲレンデをずっと滑ってきて、最後のバーンはもう力が入らない、そんな感じです。」 「ボクシングのパンチは、ただグローブを突き出すだけじゃないですよね。」 いやぁ、いったいいくつの引き出しがあるんだろう。 ちなみに、湯殿山スキークラブのウェアの背中には「YUDONO3と書いてある。この『3』は、「湯殿山」の『さん』、「出羽三山」の『三』、そし「渡部三郎」の『三』なのだそうな。 午後の2時間もあっという間。ゲレンデで集合写真を撮り終了。丁度のタイミングで雪が雨に変わってきたので、早々に退散。雨の中、帰りは高速を使い、車の乗り換えも含め、拙宅まで2時間で到着。 とっても豪華な初すべりでした。 # ちなみに、先々週実施された宮城県スキー連盟の今年の指導員研修会では、雪不足で滑れないこともあり、「わたスキ」のビデオを全編鑑賞、という講習もあったそうです。スキーブームを思い出せ・・・ってことだそうな。 【データ】滑走日 :09年12月23日(シーズン通算滑走日数1日)ゲレンデ:山形・湯殿山スキー場 リフト待:なし ゲレ食 :ヒュッテ丸森 味噌ラーメン740円 缶ビール300円 【おこづかい帳】ツアー費 :3700円(レッスン代、交通費)リフト代 :3000円円 計 :6700円 シーズン累計:6700円 |