衝動的志賀ツアー志賀にどうしても行きたくて、クラブの仲間O武くん(以下「O武」)と二人で突発的に行きました。4日(土)曇り後雨 新幹線で長野。今シーズンは初めて。苦労して一番電車の指定券をゲットしたのだけど、いざ乗ってみると指定席はガラガラ、自由席も座れない程ではない。 6:32上野発のあさま501号、出発と同時に缶ビールを開ける二人。その後、私は意識が遠のき、誰もいなくなった車内でO武に起こされると、そこは長野駅(笑)。危うく「東京−長野新幹線往復の旅」をしちゃうところでした。 20分弱の接続時間で急行バスに乗り込む。我々の後の客はみな補助椅子だったので、ラッキーでした。で、シートに座り、道の駅中野でバスがチェーンを着けたところまでは記憶があるのだが・・・。O武に起こされるとバスは既に目的地サンバレーに停まっているではないですか。補助席の人に立って貰って慌てて降りました。危ういところで奥志賀に直行するところだった(笑)。 9:30クラブの定宿である「志賀の湯ホテル」到着。 いつもクラブで来ていたので、今回、この10年で初めて「宿帳」に記入した(笑)。おばさんが掃除をしていたけど部屋に入れて貰う。着替えてゲレンデへ。 曇り空。サンバレーはビックリするほど人がいない。これだけ人がいないならと「奥志賀ツアー最短記録」を狙って、サンバレーは1本だけで、奥志賀に向けツアーに出る。 10:20サンバレー発。 ジャイアント(バーンは良かったのだが、とにかく人がたくさんいた。きっと「一生の想い出に」ジャイアントを滑る人がいたのだろう)、東舘(ゴンドラではノリのいいカップルと一緒になった。「4人乗りならクワッドと変わらないですよねぇ」とぶーたれていた。御意。)と順調に通過。 11:00過ぎには焼額に向かうクワッドへ。と、そこには信じられない掲示が・・・。「焼額第2ゴンドラ60分待ち」えーーっ? なんかの間違いだろぉ。リフトのお兄ちゃんに確認すると間違いではない。(それにしても、兄ちゃんも、何回も同じこと聞かれたんだろう。コクドにしては珍しくうんざりした顔だった(笑)) 半信半疑で焼額にいくと、そこは「何じゃこりゃー」の世界。第2を避けて第1ゴンドラに向かったのだがそこにも長蛇の列。時計は11時20分、サンバレーを出て1時間。こんなところで・・・。O武が「シャトルバスで行きましょう」とひとこと。それも手だとバス停に向かうと何とあと3分でバスが来る。ラッキー。無事、奥志賀に11:30に着きました。 腹が減っていたのですが、だんだん天気が悪くなってるので、今のうちにと、熊落としを1本滑る。先週の車山のイメージが残っているのか、もの凄くなだらかに感じる。そのまま、いつものとおり、ホテルグランフェニックスの篝火(かがりび)へ。いつもは順番待ちで人がごった返しているあの廊下にひとりもいない・・・。ほどなくテーブルにつく。 二人とも生ビールに坦々麺のセットだったのが、O武はセットのチャーハンを大盛りにした。出てくると「どうだっ」と言わんばかりの大盛り。持ってきたウェイトレスさんも笑いをこらえてる。(帰りにレジで聞くと「たまーに、そういうお客様もいらっしゃいます。」ということ。) そうこうしているうちに、外は雨になってしまった。 食事を終わっていざゲレンデへ・・・と思ったのだが、とてもじゃないが滑っていく気がしない。ここでまた、悪魔の囁き「シャトルバスで・・・」。 フロントで時刻を調べると15分ほどでバスはくる。乗りましたよ、ええ、乗りましたとも。始発ですから当然座ってね。寝ました。はい、寝ました。O武に起こされたときにはバスはまたまたサンバレーに止まってました。危うく、吹雪の横手山で滑ることになるところだった。 サンバレー、雨。ゲレンデはいつぞやのナイターと同じ。30名ほど。滑っているのはスクールばかり。人間よりもサルの方が多かったかもしれない。このサル、結構悪者。客の土産袋を強奪するシーンを目撃。宿の人やリフト小屋の人が追い払おうとするのだが、ホテルの窓からえさをやる不届き者もいて効果無し。最近では知恵をつけて、簡単な窓のカギは開けて部屋に入り物色、そこら中に糞をしていくらしい。困ったものだ。 ティファる(「『パブレストラン ティファニー』でお茶する」というクラブ内用語)というO武と別れ、ひとり雨のそぼ降るゲレンデへ。短いリフトは運転していなかった。 雨はいやだけど、バーンそのものは悪くない。ひたすら滑る。何をしているのかわからなくなってきたところでお茶が終わったO武合流。カービング、大回り、小回り等変化が出てくる。やはり、ひとりで滑るのはよくない。その後も二人でひたすら滑る、ひたすら滑る。とにかく雨は全然やまない。ウェアの防水もきかなくなっていたので下まで濡れる。それでもひたすら滑る。 途中、無謀にも急斜面に入ってしまった初心者を助けたりしながら、結局リフトが終わる5時近くまで滑る。 志賀の湯ホテルに戻る。フロント前のソファでビールを呑む。野沢菜キムチの差し入 れあり。防水スプレーが欲しいな、大晦日のビンゴ大会の景品だったヤツは余ってないかな・・・とフロント(というか帳場だな(笑))O島さんに話したら「部屋にあるアンケートを書いてくれたら、粗品で防水スプレーを差し上げますよ。」とのこと。 部屋に入り、まったりしていると食事の放送。O武とふたり差し向かいで食事。雨はやむどころか更にひどくなっておりナイターは最初からパス。宴会モード。たっぷり1時間以上かけて食事を楽しむ。ここの食事、普通の食事と思うと量が多いのだが、宴会料理と思ってじっくり食べると実にうまいのである。 ナイターをしないと夜が長い。風呂もたっぷり30分以上かけてはいったが、それでも夜は長い。2軒隣のホテルにあるティファニーに行くことにした。客はひと組だけ。マスターもバイトさんも我々のテーブルに座り込んで、いろいろお話をした。 23:20、翌日のランチメニューをポークジンジャーから、小生の好きな焼き肉に変えて貰って(笑)、ティファニーをあとにしました。 缶ビールを買って部屋で呑むが、12時過ぎには二人とも落ちる。 5日(日)曇りのち晴れ 朝の館内放送に気付かず。電話で起こされる。雨は上がっている。朝食。おかわりまでしてしまう。 荷物を、従業員部屋に移動。このあたりを融通して頂けるので定宿はありがたい。 9:30ゲレンデ。昨晩ナイターを滑る人が数名だったからか、朝ピステが入った形跡なし。堅い。午前中は西舘で滑ることにして移動。ジャイアントでテクの検定をやっていたが、つるつるのバーンに怖じ気づいた小生は検定を見たがるO武を置いて、とっとと横滑りで降りてしまった。結局、O武もすぐ着いてきてくれたので西舘へ。 西舘第2リフト添いがかなり堅くて気持ちよかったので、時折り西館の中・急斜面を交えながら、昼前まで滑る。 丸池Aコースなんぞも滑りながら(名セリフ「今日はこれくらいにしといてやる」が出ました(笑))サンバレーに戻り、ティファニーにはいったのが12:20。 何も言わないのに「いつもの」(生ビールのこと。クラブ内用語)と焼き肉ランチが出てくる。ライスも焼き肉も大盛り。「いつもの」をおかわりしたかったが、今日は帰りも新幹線なのでやめておく(謎)。 午後はサンバレーをひたすら滑る。ここもやはり堅いが、車山に比べれば屁でもない(お食事中の方失礼)。人が少ないこともあり、メインゲレンデをたっぷり使って大回りやリフト下で小回り。とにかくよく滑った。 ナスターが無料だったのでポールにも入る。妙な溝が掘れていたのでパトのI川さんに「デラがけしていいですか?」と聞いたら「セット変えて上げますよ。」とのこと。何てやさしいI川さん。O武とのタイムレースは2勝3敗でした。 3時半ころ、リフト券売場の横のベンチで小休止してると、隣に昨日、しろくまで注意した初心者がひとりでぽつんと座ってた。急斜面で怖い思いをしてスキーが嫌いになっちゃったのかなぁ・・・と気になったので声をかける。 ちょっと挫けちゃってたよう。O武とアイコンタクトをとって「一緒に滑ろうよ。」と誘う。聞けば、家族で来ていたのだが、父、姉は滑れるので行ってしまう、母は滑らない・・・と取り残されたようだ。中学2年生、名前はももこちゃん。(ちなみにお姉さんは大学1年生。) O武と二人でプルークボーゲンを教える。たった一本だったけど飲み込みが早く、思うとおりターンが出来るようになった。最後はにっこり。 うーん、いいことすると気持ちがいい。 ティファニーのバイトのまゆちゃんが休憩時間に出てきたので一緒に滑る。しばらくすると、またまた、どうしようもない初心者(30代後半くらいの女性)発見。仕方がないので(笑)、プルークボーゲンを教えながら下まで降ろす。ハの字が作れない。多分「エッジを立てろ」と教わっているらしいのだが、両方とも立てるので当然板が交差する。結構苦労して降ろした。それでも、最後の斜面を一度も転ばずに降りて来れた。下にはご主人と子どもが。お子さんを見ているうちに、奥さんをおいていってしまったらしい。お二人から頭を下げられる。 うーん、いいことを2回もすると2倍気持ちがいい。 で、O武、まゆちゃんと合流、同じくバイトのゆりちゃんも来たので記念撮影。 なんのかんの言って、リフトが止まる5時まで滑りました。宿に戻り、速攻で着替え、風呂、パッキング、ビール(笑)を済ませ、18:20の急行バスで長野へ。すぐの新幹線は混んでいたので21:04の席を予約、駅近くの蕎麦やで一杯やることにした。 隣に座った結婚式帰りのおじさん3人組と愉快なときを過ごし、発車ギリギリに缶ビールを買って新幹線へ。うしろにやはり結婚式帰りの3人組の女の子。最後は、隣のおじさんまで巻き込んであっと言う間に上野につきました。(今回、初めてO武に起こされずに降りられたのだ。) バフバフの雪を夢見て行った志賀、お気楽モードで行ったのですが、結果的には2日間で相当滑り込みました。うちに帰ったら、この週末で1.5キロ体重が減っていましたとさ。 【データ】滑走日 :00年3月4〜5日(シーズン通算滑走日数 30日!)ゲレンデ:志賀高原 アクセス:3時間半 天候 :初日曇り後雨、二日目曇り後晴れ。とにかく暖かい。 リフト待:ゼロ。但し、焼額ゴンドラは60分らしい。 リフト券:1日券4,800円 2日券、3日券、5日券、10日券あり。 ゲレ食 :ホテルグランフェニックス「篝火」 坦々麺セット 1500円 生ビール 700円 【おこづかいちょう】交通費 :18,900円(上野−長野7,770円、長野−東京7,970円、長野−サンバレー1500円×2、東京−後楽園160円) 宿泊費 :11,280円(1泊2食、入湯税、夕食時のビール代含む) リフト代 : 7,400円(1日はスーパー10の残り1日分3,600円。 もう1日は志賀の湯ホテルでスーパー10を1日分使わせて貰い4,800円 (ホテルで使える金券1000円付きなので、実質3,800円) 計 37,580円 シーズン計 427,630円 |