FBMLスキーツアー(野沢温泉)

怪しげなタイトルですが・・・。FBMLは高校のクラブ(バドミントンだよ)のOBで作っているメーリングリストの略称。夏にはバーベキューやったり、冬にはぴな宅で鍋をやったり。もちろんバドミントンもやります。で、このスキーツアーも高校時代に夏の合宿をやった野沢温泉の民宿に泊めていただいてここ数年の恒例行事となっています。今回もぴながトップで、一回り下の人まで総勢9名でした。

それにしても、雪があるというのはいいものです。普段だと滑りたくないような斜面(あるいは、全員で降りようなどとは思わない斜面)も、個人差はあるものの、滑ってこれる。そんなことで、とにかく二日間、たっぷり滑りました。二日とも途中休憩なしなのですから、みんなのサルぶりがわかるというもの。

18日(金)
7時過ぎに退社、8時半には準備完了。先般、尾瀬岩鞍へ行ったときと同じY田車は予定通り9時に拙宅発。江東区を回り、練馬から関越へ。「ムトゥ」のCDをかけながら車内で大暴れして関越をひた走り、11時前に嵐山にて先行の2車と合流。その後、渋滞もなく嘉門達夫のメロディーに乗って1時半頃(だっけ?)野沢温泉・松葉の湯にほど近いげんたろうやに到着。

到着後、風呂にも入らず酒盛り開始。途中コンビニで買ったビールに続き、日本酒が始まる。高校時代の写真なんぞも出てきて大いに盛り上がる。結局寝たのは4時半くらい。3週続けてのハードなツアーがここに始まる。

19日(土)ピーカン
みんなが朝御飯を食べ終わった頃に起床。今シーズン続けていた「旅館の食事は全て食す」記録が途絶えてしまった・・・。しかし、「動き出したら速いぴな」の異名を取る小生としては、結局、皆よりもひと足先にゲレンデに到着。

天気は快晴!! リフト券売場に若干列があったのもの、ゴンドラは改札のちょっと前くらいまでの短い列(せいぜい10分待ち)。昨年、延々と列が続いていたのとは大違い。実は、この日は野沢温泉がほぼ全面ボード解禁となる日だったのですが、わずかに残されたスキー専用であるやまびこゲレンデを目指す。朝食をとっていなかったので、ゲレンデ到着後、早速缶ビールを開ける。

山頂付近、コース外は腰までうまる新雪。リフト降り場のところで、しばし新雪と戯れる。ああ、青春!! ひと形やライフマスクを作ったり、埋めたり、かけたり、倒れたり。やまびこで2本ほど滑る。バーンは良かったのだけど、やまびこのクワッドリフト待ちが1回10分くらい。最近の「リフト待ちゼロ」に慣れた身には辛く、穴場である水無ゲレンデへ早々に移動。

水無は例年通りリフト待ちはなし。ゲレンデもそこそこ空いていた。ここで、ビデオ撮影をしてもらう。小生はちょっと小ネタで滑ってみる。視野が狭くて怖かったとだけ言っておこう(笑)。

湯の峰ゲレンデ下の「ミヤセイ」なるゲレ食に入ったのが1時過ぎ。いつも見えていたオレンジの大きな屋根のところ。初めて入ったが、いかにも「ゲレ食」で小生の評価は○(豚汁定食があるのが評価が高い)。ただし、生ビール(セルフなのだ!)、食事の出し方がシステマティックでないため、混雑時は相当イライラさせられることと思う。カレーライスの普通盛りが暴力的な量だったらしい。

しばし休息の後、再び水無に移り、しばらく1時間半ほどフリー滑走。小生は右ターンの際の内倒を矯正すべく、他のメンバーと離れ、ひたすら修行していました。特にコブの中を短いリズムで滑ると内倒では遅れて次のターンが難しくなるので、ショック療法でコブばかりを滑りました。ここのゲレンデはリフトの輸送力が弱いので、逆にリフト上がいい休憩になる。
10本近く滑ったところで若いメンバー二人とと出会って調子を尋ねると「教えて下さい」とのことだったので、レッスン開始。今シーズンいろんな人に教えているのと同じで「外足荷重」をわかってもらうためのいくつかのバリエーションをやってみました。加えて、ひとりは上体が突っ立ったようになるのに、「若いくせに偉そうに滑るんじゃない(笑)」という無茶な指導をしました。もう一人は、特に右足の荷重が弱いので、ブーツのベロを意識してもらったところ、乗る感覚が多少判って貰えたと思います。
レッスンでゆっくり滑っていたら、いつの間にやらリフト乗り場に全員集合となり、既に4時近かったので、麓をめざす。
シュナイダー方向に行ったが、下山時間が重なったため人が多く、滑り難そうだったので迂回コースからパラダイスへ逃げる。それにしても野沢は広い。
若干、コブらしきものは出来ていたが、ばーちゃんに怒られるほどのものではなさそうだったので、よしとする。

長坂ゴンドラ下に泊まっている民宿が経営するレストハウスがあるので板を置かしてもらう。おやじさんがいらっしゃったので、ご挨拶がてら話し込んでしまう。しばし、まったりとした時をすごす。「まだ独身なんだろ? 娘を貰ってくれよぉ。東京に住んでるんだから。」と言われた。野沢の民宿、しかも村会議員の娘、冬だけの結婚ならおいしいのだが・・・(爆)。おやじさんの目が笑ってなかった。まだお会いしたこともないお嬢さん・・・・。鄭重にご辞退申し上げる。
ちなみに某テレビ局の「しあわせ家族計画」におやじさんの息子さん(現在民宿を継いでいる。ぴなと同い年)がトライ、見事成功して300万円ゲット。「一度、よその温泉旅館に泊まりたい。」とは泣かせるじゃあありませんか。(実際には韓国旅行に化けたらしいが(笑)) おやじさんもハイビジョンテレビを貰ったそうだ。末娘さんのゲットした「納豆1年分」は今でも送られてくるそうだ。

5時過ぎ、宿に戻ると、土曜日出勤しているメンバーのH坂くんから電話が入っていた。もう少ししたら東京を発つとのこと。宿からの馬刺の差し入れを含め、夕食を頂く。とにかく民宿の謳い文句が「とにかく、自慢の料理と美人の集まる宿」なんですから(笑)。この「とにかく」って部分、今でこそ当たり前ですが、25年前にはとっても斬新なコピーでした。

風呂(ぴなはちょっと歩いて秋葉の湯に行った。宿からは松葉、大湯、十王堂、秋葉、河原湯が「髪の毛が凍らない距離」にあるのだ。)に入り、8時過ぎから宴会開始。夕食でビールを呑んだので、いきなり日本酒から。H坂くんから「今、上里」の連絡、こりゃ酒が足りないと買い出しに。途中、ゲーセンでファービーをゲット。

いくら何でも2時間はかかるであろうと思われたH坂がいきなり到着。どこかに時空のゆがみがあったに違いない。フルメンバーとなり宴会はさらに進む。小生持ち込みの鮒ずしや韓国海苔、宿の差し入れの「辛い野沢菜」が酒をどんどん進める。

「ビデオが見たい」「このテレビ、入力端子がないぞ」「食堂のテレビにはある」「食堂で見るか」「でも、この時間だし、笑い声とかはまずいよねぇ(注:食堂のヨコに従業員部屋がある)」「持って来ちゃえはいいじゃん」・・・はい、持ってきましたよ、テレビデオ。で、昼の滑りだけでなく、念願の「私をスキーに連れてって」をみんなで「個人的に」楽しみました。いやぁ、名作ですな、何度見ても。丁度、ぴながスキーを始めたのがこの映画がスキーブームを巻き起こした直後。思い起こせば、当時、志賀の焼額には白いワンピースにストレートのロングヘアの女の子があふれ返っていたなぁ。しかし、30半ばの男の子が殆どのセリフを一字一句間違わずに言えるのにはびっくりしたなぁ。
そうこうしながら、話題はどんどん「でぃーぷな」方向に進むのだがここでは自粛。
眠ったのは何時頃だろうか・・・。

20日(日)
「雪だって。」の声を遠くに聞き、身体が金縛りに・・・。しばしまどろむが、二日続けて朝飯抜きってのもいやなので、自らを励まし、寝ていたH坂を起こして食堂へ。あるものを全て食べて「私のことは、忘れてくれ・・・」と言い残し、風呂へ。ぬるい方の湯船で湯でぼーっとしている。何度か浴槽内で寝てしまう。(良い子は決して真似をしないように。)Y田くんが入ってきて「9:15スタート」とのこと。風呂から出て部屋に戻るも二度寝。H坂も死んでいるので一緒に死のうと思ったのだが・・・。突然、雪の神の啓示があり、飛び起きる。一応H坂に「先立つ不孝」を詫び、準備。この日も「動き出したら速い」のであった。途中、忘れ物、ワックスがけもあったが、ゴンドラ降り場で皆に追いつく。やまびこで滑る。曇り。

昨日、雪遊びをしたところは新雪を全部つぶしてあり、ロープで仕切って「進入禁止」になっていた。よりフカフカの雪を求めて崖のほうに行った輩がいたに違いない。この日のリフト待ちは許せる程度のものであったのだが、天候のせいもあって、何となく気分が乗らない。3〜4本滑った後、衆議一決して早めの昼食をとることに。スカイラインコースで下山。まだ早い時間だったこともあり人は少なく、また雪も良かったので5キロのロングランを楽しめる。曇り空が惜しい。

11時半過ぎに件のレストハウスにはいる。宿でリフト券を買うとついてくるポイント券を駆使して、生ビール、山ぶどうフロートをただで頂く。さらに、宿で売っている「何を食べても800円券」の権利を無理矢理行使し、800円だからと、いちばん高いビーフカツカレー(1000円)をさらに大盛りにして貰うヤツがいた。旨かった・・・おっと、バレたか。さらに800円券は食後にコーヒーかソフトクリームがつくのだが、コーヒーが飲めないと「ホットミルク」を頼むヤツまで出る始末。まあ、ソフトクリームを溶かしてストーブで温めた、或いは、コーヒーのクリームを集めたと考えればよいか・・・(笑)。 このように、25年来の馴染みであるのをいいことに「外道ぶり」を発揮しているところにようやく復活したH坂合流。

午後は1時半ころから滑り始める。ゴンドラで上がったがやまびこ方面はガスがかかっていたので、ゴンドラ横の緩斜面で何本か滑る。それにしても、昨晩の「わたスキ」の影響か、内足ターンをしたり、ともよちゃん滑りをしたり・・・。感化されやすい皆さんだこと。(そういう私も、午前中のスカイラインでは「Blizzard」が頭の中でかかりまくりだったのだが・・・)

いろいろ滑って、日陰ゴンドラまで乗ったのだが、ガスがだいぶ降りてきたので、山麓へ。今日は、シュナイダーを全員が降りてくる。かなり深いコブになっていたが、とにかく雪がいいのでおいらでも滑ってこれる。その後、ユートピア、日陰と滑り、4時半に上がり。風呂にゆっくり浸かり、買い物、夕食を経て、居残り組に見送られて、3台がげんたろうやを後にしたのが19:40。その時間には雪がかなり降っていました。スキー終了後3時間もまったりとしたのが逆に奏功して、渋滞らしき渋滞は新座料金所までなし。ぴな宅到着は丁度12時。途中の給油も入れて4時間半弱の道のりでした。

上述のとおり野沢の雪は申し分ありませんでした。夕方の日陰ゲレンデで、下の方が若干重くなっていて、急に滑りが悪くなる程度。また、ボードは解禁されたとは言え、まだ数はすくなく(げんたろうやのおやじさんによれば3割くらい)、我々が滑ったゲレンデではそれほど気にはなりませんでしたが、やはり気は遣いました。


【データ】

滑走日 :00年2月19〜20日(シーズン通算滑走日数 26日)
ゲレンデ:野沢温泉
アクセス:往路4時間弱、復路4時間半
天候  :19日晴れ、20日曇り、夕方は小雪
リフト待:ゴンドラは朝10分、やまびこクワッドも10分。その他はなし。
リフト券:1日券4,600円、二日券8,500円
     宿で日券引換券を買うと、レストハウスでのドリンク券(2日券なら生ビ
ール1杯分)がついた。
ゲレ食 :レストハウスげんたろうや
      自慢のらーめん 650円
      特製大盛り餅入り味噌ラーメン 1000円

【おこづかいちょう】

ツアー費 :24,000円(1.5泊、宴会代、交通費等一切含む)
リフト代 : 8,500円

 計    32,500円

シーズン計  367,350円



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