AFSC恒例・JumpUpツアー

かつて、AFSCの1月の第2週のツアーは、イントラ・生徒ともに、シーズン初めの足慣らし、頭慣らしが終わり、レッスンがより本格化。技術的に大化けしたことから、人はこれを「ジャンプアップツアー」と呼んだ(笑)

5名参加というこじんまりしたツアーでしたが、レッスン三昧、ようやくスイッチがはいったツアーとなりました。
実は、正月ツアーから帰った直後に38.7度の高熱を出し、仕事始めは早退、正月早々医者の世話になり、何とか薬で「普通の風邪」程度に治めての参加でした。みんなにうつしたら申し訳ないな、と思ったら、参加者全員が風邪っぴき。リハビリツアーの様相を呈してました。

06年1月6日(金)

師匠は正月から志賀の湯に残留。ヒロ号2名は15時曙橋HIRO発、小生が同乗した小倉号は19時等々力発。
いずれもトラブル・渋滞なく、4時間半程度でサンバレー着。小倉号がサンバレーに到着23:20くらいには星空が見えていた。

軽く缶ビールを飲むも、大事をとって、早々に就寝。

7日(土)小雪

昨晩の星空は何だったのか・・・。朝から雪。とりあえず、おいらは8時半にゲレンデに出て、リハビリモードで新雪を3本ほど。
レッスン申込は朝の時点で3名。こちらが5名だから何と手厚いことか。

最初、師匠が初めて板をはく姉弟を、奈穂センセイ(右が新ウェアの奈穂。撮影は9日)が少し滑れる子供をみて、残り3名はフリー。
30分ほどして、初心者・姉(中学生)をおいらが、初心者・弟(小学生)を小倉くんが、遅れてレッスン申し込みのあった妙齢の女性を山本さんがマンツーマンで教えることになる。
おいらが担当した奈良の中学生は学校では水泳部に所属しているとのこと。さすがに、筋力はたいしたものだ。水泳の両足をそろえるスタートのポーズから説明したら、すねをブーツに押し当てる感覚は判ってもらえた様である。

無事午前のレッスンを終え、みんなで一本。小学生の団体を教えているイントラ(千葉県連らしい)が、体の向きを教えたいのか、ストックの尖っている方を進行方向に向けて滑らせている。闘牛場のような感じ。
さすがに師匠も「センセイ、それ危ないですよ。」と注意したが、年配のそのイントラ、「空いていたので・・・」と言い訳。そうは言っても、少なくとも自分が教えている生徒は10名近くいるわけで、その滑り終えた生徒めがけて、次の生徒がまるで槍のようにストックを前に向けて突っ込んでくるんだから、ちょっと想像力を働かせれば、とてもじゃないけどそんな練習はできないはず。あきれたイントラだ。

スキーを上手にだけさせたいか、それとも『善いスキーヤー』にさせたいか?」の違いとでも言うのだろうか? 全く相容れない。

昼はビワ池ホテルの『アプリコット』。寒かったので「八海山 なましぼり 原酒」。おいら、飲んでたらメシを食うのを忘れたが、某カードのチラシをフロントに置かせてもらうことは忘れなかった。

午後は奈穂センセイは引き続き初級者を、妙齢の女性を午後はおいらが見て、残りの2名は1級受検班として師匠の特訓。
妙齢の女性は、これまた奈良出身、大阪の友人7名で来たそうな。関西人らしく、ハッキリとモノを言う人だったので教えていて楽だった。あれこれ言い方を変えて吹雪の中、レッスン、「膝でスキーのトップを押す」ってのが、イチバン判りやすかったみたいです。

3時45分、志賀の湯に戻り、しばし休憩。その後、おいらは、師匠にお願いしてラスト2本見ていただく。イン・スキーを意識し、少し低い姿勢で。

5時過ぎ、大広間に戻ると、師匠は突然「ホールマネージャー」モードに。実は、毎シーズン、厨房を仕切っているOさんが、ご家族の都合で、今年はホテルに来れず、しかも、津軽のオバさんたちがかなり入れ替えになり、正直、ホールが回っていない状況。
師匠は10分ほどで戻ってきて「ちょっと、手伝って」。夕食の配膳が間に合わないとのこと。この日の晩に菅平に転戦する小倉との別れを惜しむ間もなく、おいらと山本さんが、デザートを各テーブルに配り、しゃぶしゃぶ鍋にお湯を注ぐ。

17:50夕食の放送。客が入る。
エプロン姿の師匠は入り口の内側に立ちホール全体を見る。おいらと山本さんは、入り口で客がテーブルの場所を探すのをお手伝い。実際にお客さんの相手をしていていくつか気づいた改善点は早速フロントに伝える。

ある程度、客が席についたところで、小生はL字型のレストランの中央、曲がり角の内側に陣取り、特に奥のほうの客をケア。飲み物の追加注文等に対応。何でおいらが・・・(笑)

1時間くらいして、食事もひと段落したのでようやく自分たちの食事。
8時過ぎに食事も終わり、大広間に戻り「警察24時間」を見る。首都高の交通パトロールが取り上げられたのだ。ナイター組が戻る9時前に風呂に入り、10時前には部屋でうだうだ。昼間からの日本酒も効いて、日付が替わる前に全員チン。

8日(日)吹雪

昨日に引き続き雪。睡眠はたっぷりなのに、起きたくない・・・。
さすがの天気に、この日はレッスン希望者なし。指導員2名、1級1名、2級1名のクラブ内レッスンのみ。

奈穂班においらと山本さん、師匠がサポートという何とも贅沢なクラス。時折、滑りだす前に師匠がホンのひと言。奈穂センセイとの絶妙の連携。レッスンのサポートの役割としても勉強になる。

内容は様々。基本は「外スキーを回しこむ」ということ。

午前の、これが最後の一本かな・・・というタイミング。ビワ池前のシュテムをやっていた師匠がボーダーと接触、体勢を崩して、転んでいた別のボーダーを巻き込んで大転倒。
幸い、先方は2人とも怪我はなかったが、師匠が唇を切って、かなり出血。実は、その前の一本もボーダーと「あわや」という場面があったので、この辺りは反省材料。

午前はきっちり2時間で、志賀の湯のレストラン。寒さの故か、4人中3人がカレーうどん。大辛七味を入れたら、なかなかうまかった。

午後も午前に引き続き、奈穂班レッスン。3時頃にガスってきたので志賀の湯に避難。フロント前のソファーにてしばし休憩。

ここで、おいら、すーーっとオチてしまった。気付いたら目の前に都連の専門委員であり、師匠、奈穂センセイの知り合いである綾部さん(左写真、ただし、この写真は夕食時)が熱く語っていたが、おいらはそのまま再びオチる。再度目覚めたのは4時半。1時間以上、うたた寝していたことになる。それからひとり、まだガスのかかるゲレンデへ。照明が入ったの で若干は滑り易いが、まあ、楽しめる天候ではない。この日は2本で終わり。

大広間へ戻る。師匠はこの日もフロアマネージャ。2度ほど様子を見に行ったが、泊り客も減り、連泊の人も多いのか、特に混乱なし。大広間でテレビを見ながら30分ほど待ち、食事。この日は、我々のテーブルだけお初のメニューのキムチ鍋。豚と海鮮、甘めの味付けだったが、厨房が特別に豆板醤を貸してくれて、ピリカラを足すと私ごのみの味に。
途中で、生ビールから日本酒に替わり、さらに酒宴は続く。綾部さんとお連れさんも加わる。山本奉行により、鍋は雑炊に。ごち。

さすがに、もう食えない・・・と大広間に戻り、風呂の準備をしていたら師匠が「上でウマい酒飲んでるぞ。」。

ホールで、スキーレンタル担当の田村さん、宿のご主人の甥ごさん(おいらと同い年の農協職員で、こ の週末は助っ人)とうちの男性メンバー5人で福岡の酒を飲む。

しばらく飲んでると、ホールには乗りのいい団体。ホールマネージャーの師匠とは顔見知りのようで、呼ばれるままに合流。静岡・伊東の社会人の団体らしい。スキーヤー:ボーダー=7:3といった感じ。

正月ツアーの写真なんぞを見せながらクラブの紹介等。生ビールの売り上げに相当貢献。

夜通しの勢いだったので22:30にはお暇して、大広間へ。入浴し、ガキつかなんぞも見つつ、この日も日付が替わる頃に就寝。

9日(祝)快晴

前夜の日本酒が効いたのか、気付いたら、みんな朝食へ。慌ててレストランへ。空はピーカン。食事もそこそこに、準備をして、ゲレンデへ。

2,3本滑る。気温は前日、前々日と変わらずマイナス10度だが、やはり太陽は偉大、暖かい。今シーズンに入り、帽子とサングラスで滑るのは初めて?

午前は、昨晩の伊東の男性が1名レッスン希望。売り込みの甲斐あり。彼を師匠が見て、奈穂班がおいらと山本さん。1級種目を中心。

途中で綾部専門委員さんが2つのヒント。
@ 階段を内股で降りるようにして、トップをコントロールして滑ってみる
A 外傾を作るのではなく、内足をたたんで外足を雪に付ける
このほかにもいろいろ伺ったが「内緒」ってことなので・・・

とてもいい天気だったので、アプリコットの外で生ビールを飲みたいところだったが、ずらりと並ぶ修学旅行の板におそれをなして、志賀の湯へ。さすがに3連休の3日目で帰った人が多いのか、それとも好天だからみな上へ上がっているのか、空いている。ホールで生ビール。

と、ばったりパソ通仲間のご夫妻(右写真)に。志賀の湯の畳でまったりしていらっしゃった。夫婦そろってコブ好きで、午前中はずっとシロクマだったそうな。会わないわけだ。記念撮影はしたが「一緒に滑ろう」とは言い出せなかった(笑)

午後はレッスン希望者がいなかったので、一ノ瀬辺りまでお散歩に出かけることに。ところが、ゲレンデに出るとリフトが停まってる。電気系統の故障らしく復旧のメド無し。それなら・・・と、方針変更。サンバレーに停まっていた奥志賀行きのバスに文字通り飛び乗る(運転手に待っててもらったのだ。)。

40分のお昼寝タイムの後、奥志賀ゴンドラで下車、良い感じのコブになってる(嘘の)熊落としなぞを滑り、奥志賀の一番奥に到着。14:42奥志賀発。

良い天気だったので、奥志賀の上でめいめい記念写真。(そういや、全員で撮ってない。)
焼額からはサンバレーが目の前。「ここから見えるんだ・・・」って、何回来てるんですか、奈穂センセイ。

いつものとおり帰るのかと思いきや、焼額を降りて、さらに左に移動して山ノ神第2リフト(わたスキの「バーン」を撮ったところ?)でダイヤモンドへ。登るのをイヤがったのかと思いきや、ダイヤモンドの上を横に延々と移動。この頃には、みんな全く板が滑らなくなっており、ひと苦労。
「師匠、何で・・・?」「1級の大回りが見たかった・・・。」うーん。

ダイヤモンドでトイレ休憩の後は、一ノ瀬ファミリーを半分降り、タンネを横切り、高天原の下から西舘に渡り、西舘から、ジャイアント、新しいトンネル、蓮池と順調に。丸池のリフトも、停まる7分前に通過、無事サンバレーまで2時間弱の片道ツアーでした。

このあとは、入浴、パッキング。18:24、サンバレー発、東部湯の丸での休憩を経て、おいらは飯田橋で21:45に降ろして頂き、23時前には世田谷の拙宅着でした。

【データ】

滑走日 :06年1月7日〜9日(シーズン通算滑走日数9日)
ゲレンデ:志賀高原・サンバレーほか
リフト待:ほとんどなし
ゲレ食 :ビワ池ホテル「アプリコット」 生ビール  650円
     志賀の湯ホテル「食堂部」   生ビール  500円
                    カツ煮定食 900円

【おこづかい帳】

ツアー費 :55,000円(2.5泊5食+食事・酒代、交通費)
リフト代 : 3,600円(スーパー10の1回分(残りは宿の優待券借用))
 計   :58,600円


シーズン累計:169,500円



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