野沢・道祖神祭りスキー

火曜日に突然宿からSOS、急遽仲間を募ってのスキーとなりました。
毎年1月15日は、野沢温泉に江戸時代から伝わる「道祖神祭り」が開かれます。日が決まっているため、週末にかかることがたまにしかないから、実はこの30年見たことがなかったのです。

今年はたまたま15日が土曜日と絶好の曜日配置だったのですが、何故か「げんたろう屋は予約が二組だけだったそうな。さすがの女将も「こりゃ勿体ない」ということで常連に連絡をくれたという訳。
宿としても埋まってる方がいいし、客だって日本三大火祭りの一つと言われる奇祭を見られるのだから。みんなハッピーですな。

小生、この時点ではAFSCの一部メンバーと志賀ツアー・・・と思っていたのですが、行き先を変更してもらって、さらにNIFつながりの方々にもお声をおかけして、急ごしらえの総勢8名ツアーとなりました。

05年1月14日(金)〜普段よりも、ずっと長い前置き〜

ぴな組、F家、G家はそれぞれ別車で現地集合。
この日は昼過ぎから急に体調が悪くなり、午後は息も絶え絶え。解熱剤をのみながら、死にそうになって18:30に退社。家で計ると体温38.1度。あちゃー。
こりゃダルいわけだ。普通のツアーなら見合わせるかも知れないけど、今回は特別のツアー。そもそも言い出しっぺ。家にいるよりは身体も休まるかも知れない。極めて緩慢な動作で準備。考えるのも億劫なので、先週のツアーに持っていったものをそのままバッグに。

ぴな組はA斉さんとおいら。迎えの予定20:30。準備を終えて、2年前の高熱に医者から貰った解熱&痛み止めの頓服薬をのみ、洗い物をしているとA斉さんから「今、碑文谷、これから行くけどKENZOも行けることになったから。」と電話。KENZOクンとはA斉さんの三男、正月ツアー最終日に合流した25歳の植木職人。週末の東京は天気が悪そうなので、仕事がキャンセルになり急遽参加。

急遽、げんたろう屋に電話。「一人追加で〜す。」。今回のツアーは何度も変更、しかもいずれの変更も「良い方向」。女将も慌てず騒がず。

拙宅ピックアップは20:40。KENZO邸で道具をピックアップ、3人道中。環八が怖いほど空いている。高速に乗ってからも順調。女将の「ガラガラなの。」っていうセリフもうなづける。

KENZOのエスティマの後部座席に横になる。病人の搬送状態。懐メロ100曲入れたCDが意識の遠くで聞こえる。

途中、関越で炎上するトラックを横目でみながらもごく順調に日付が替わった0:30、げんたろう屋着。このころには多少楽にはなっていた。部屋に入って、軽くビールを飲み、その後、いつもの癖で温泉に浸かっちゃったのがいけなかったか・・・。

1:30に布団に潜り込んだが、ほどなく猛烈な悪寒とふるえ。歯の根が合わぬとはあのこと、全身の筋肉がきしむくらいに身体が震えるのだ。こりゃいかん、クスリが切れたか。
やっとの思いで布団からはい出し、頓服と一緒に貰った抗生剤を飲む。寒気が止まらないのでフリースを着る。そのまま布団の中でふるえていたが一向に(30分以上と思ったが実際には5,6分かもしれない)寒気が止まらない。

またまた、布団からはい出て、掛け布団をもう一枚押入から引きずり出してきてくるまる。全身のふるえは止まらない。こりゃ、明日は一番で医者か?? 廊下で物音がしたような気がした、時計をみると3時前。F家到着か? でも、出て行く気力がない。そのままスッと意識が・・・。

15日(土)晴れ

7時半頃に気持ち悪さで目が覚める。Tシャツもパンツも絞れるくらいにびっしょりになっているのだ。かなり汗をかいた。着替えると、かなり気分は良くなっている。心なしか痩せた??

F夫妻にご挨拶。昨晩、着いたら宴会をやろうと、いろいろと買い込んできてくれたらしい。申し訳ない・・・。
朝飯前にクルマの移動。宿前に駐車スペースがないのが玉に瑕である。チョット離れた駐車場までKENZO車、F車を持っていく帰りに、宿の大将が今晩の祭りの会場を説明してくれた。凄い祭りになりそうだ。

朝食中にG一家(Gさん、小1息子、2歳娘)到着。これで全員揃う・・・と思う間もなく、Gさんは娘さんを日影ゲレンデの託児施設に娘さんを預けるべく先発。この後、夕方までGさんたちに会うことはなかったんである、残念・・・。

出発前に、おいらとKENZOはちょこっとだけ入浴。汗でべとべとだったからなぁ。風呂でKENZOから「ぴなさん、口で息してましたよ・・・。」と言われた。鼻がつまっていたわけではないので、よほど苦しかったのだろう。

オトナ組5人は10:00前にゲレンデ。おいらは宿のリフト券を借り、他のメンバーはGさん調達の招待券で滑る。まずは長坂ゴンドラで上へ。初滑りのF夫妻は上ノ平で足慣らし。ぴな組3人はとにかくお約束のやまびこへ。この日は予想に反して好天で、かなり遠くの山までくっきり見えた。

やまびこB、やまびこA、けなし第1、けなし第2と雪質のいいところを堪能。小回り、大回り。既に雪はたっぷり、リフト下のパウダーを喰う輩も相変わらず。昨シーズンまでボーダーだったKENZOは野沢初体験。
ここでFさんから無線で呼びかけ。上ノ平がガスっていたので、早々にやまびこに来たとのこと。この時点で11:30。合流してスカイラインコースを下って食事にすることとする。全長5000メートル、標高差885メートル、野沢の名物コース。天気もいいし、快適である。休み休みで20分ほどで長坂へ。結構楽しめましたね。

昼食は、これまたお約束のレストハウスげんたろう屋。今年のバイトは笑顔が可愛いAKINAちゃん、高校一年生!! 地元の女の子なのである。

まずは生ビール。滑りはじめにも念のため抗生剤を飲んできたせいか、そこそこ汗をかいたようで生ビールが実にうまい。一方、お腹はあんまり本調子ではないようである。今年の風邪は腹に来る?

宿で前売りを買い忘れたが、オヤジさんの好意で「何でも800円&コーヒーorソフトクリーム」。ハンバーグカレーにカツカレーが人気。勢いで生ビール2杯目を頼んだのだが、半分までしか飲めなかった。屈辱(苦笑)

1時過ぎにゲレンデへ。長坂ゴンドラで上ノ平へ。上ノ平、パラダイスを使ってA斉さん(準指)の即席レッスンが始まった。カービングの基本姿勢。一応おいらは後走としてお手本を見せる役。その後、全員でシュナイダーへ。コブも殆どなく滑りやすし。

最後の壁はユートピア側へ。みんなそれなりに。A斉さんはシュテムでお二人を降ろした。やはりシュテムは優れ技である。何とかみんな降りてきて、元気が出たので日影ゴンドラでもう一度上へ。同じことを繰り返して、今度は調子に乗って、シュナイダー側に降りる。うーん、結構厳しかったな。やはり、シュナイダーは野沢随一のコースである。

みんなヘトヘトになったところで3時半。やめておけば良かったのだが、ゴンドラがまだ動いていたし、長坂までタラタラと滑るよりはいいか・・・と日影ゴンドラにみんなで乗ったが、そこから上に行くリフトが終わっていた。まだ4時前なのに・・・。
仕方がないので、もう一度上ノ平、パラダイスとレッスンをやりながら、シュナイダーからチャレンジに迂回して下山。皆さん、お疲れ様でした。

宿に戻ると4時半。この日の夕食は5時半とのころ。風呂でも・・・と思ったが、先に戻ったG組が言うには内湯は満員。しかたない・・・とGさん持ち込みの鶴齢の限定品と、Fさん差し入れの焼き鳥を頂きながらまったり。晩飯までにデキ上がっちゃいそう。

ゴロゴロしているとG家の二歳の娘さんが「アソボウヨォ」という顔で覗きに来る。うーん、おじさんが遊んであげよう。Gさんとおいらは同学年なので、こんな子達がいても全くおかしくないわけであります。とってもいい育て方をしてるな・・・っていう感じでした。

さて、食事。大広間へ行ってびっくり、ほぼ埋まってるじゃありませんか。聴けば、全館満室だったそうな。拍手!! いやぁ、良かったですねぇ。おいらも3部屋分貢献しましたぜ。(2部屋は1.5泊だから全体で4部屋相当(笑))
食事後、ようやく入浴。子どもふたりと一緒。
げんたろう屋には大小の内湯があり、大は檜風呂、小は石の風呂。客の構成によって男湯・女湯が変わる筈なのだが、いつ来ても、ほぼ100% 大が女湯である。
多分、これはげんたろう屋の家族構成(1:4)が反映されているのであろう。

さて、風呂の後は、今回のツアーのメインとも言うべき道祖神祭りである。メイン会場は宿から歩いて10分弱。向かう道すがら道祖神の人形が飾られ、樽酒が振る舞われる。
20時、花火が打ち上げられる。冬の花火、しかも目の前での打ち上げ。時折経験するが、いいものである。
太鼓とともに大きなたいまつに火が付けられる。木で組まれた社殿上には42歳の厄年の男達が陣取り、下には25歳の男達が松の枝を持って待ちかまえる。そこにたいまつを持った村人達が押し寄せ、社殿に火を付けようとする、厄男達は松の枝でその日を消そうとする。

酔っぱらい同士のバトルが繰り広げられるのである。小さなたいまつで火がつくわけもナシ、結局は厄男達めがけてたいまつを振りかざすことになる。火による清めなのだろうか。

途中から雪が酷くなってくるが、クライマックスまで見ないわけに行かない。 2時間立ちっぱなしで見届ける。にしても「道祖神」はどこへ行ったのだ??
びしょぬれで宿に戻る。風呂に飛び込む。
風呂から上がったが、まだ本調子じゃなくて、日付が替わる頃には沈没・・・。

9日(日)雪

昨晩、早く寝たたので目覚めはスッキリ。ところが、空模様は昨晩の雪がそのまま降り続けるすっきりしない状況。

他の二組は早々に下山。軽井沢が積雪・通行止めになっていたため、十日町で蕎麦なんぞを食べて時間をつぶして、それぞれの自宅をめざしたそうな。

おいらは、KENZOと二人で半日だけ滑ることにする。と、宿を出ると雪ではなく雨。雨はイヤだなぁ。

上の方なら、雨は雪に変わるだろうと、長坂ゴンドラからやまびこへ上がっていく。ゴンドラを下りたあたりで雨は粉雪に変わっているから、標高差ってのは凄いモノである。
その後、野沢初めてのKENZOを、前日に滑らなかった水無から牛首に案内。水無は、いつもの通り、とっても滑りやすくなっていましたが、牛首はボコボコで結構ハード。「何で、あなた達が入って来ちゃったの?」ってな女の子3人が悲鳴をあげながらこけつまろびつしてました。助けてあげたいところだったけど、いずれもパートナーが見守っていたので遠慮しておきました。(彼らも「助ける」ってところまでは技術が伴っていなかったようだ。)

一旦、下に降りて、再び、長坂ゴンドラに乗り、上ノ平→パラダイス→シュナイダー→ユートピアと滑り続ける。
ときには腰までの新雪。ただし、残念ながらパウダーとは言えない重い雪。よほど降ったのか、圧雪車がシュナイダーからチャレンジへ抜けるところで崖に落ちかけてました。あれ、引っ張り出すの大変だぜ。

午前券が終わる13時までゲレンデでたっぷり滑る。

げんたろうやに戻り、風呂に入って、麻釜近くの土産物屋で季節限定「はんごろし」野沢菜キムチを2袋買ってきました。

14時過ぎに野沢温泉発。途中、道の駅「豊田」で腹ごしらえ。ソースカツ丼700円が優れもの。
その後、長野道、上信越道  19時着

【データ】

滑走日 :05年1月15日〜16日(シーズン通算滑走日数9日)
ゲレンデ:野沢温泉
リフト待:ほとんどなし。(朝のゴンドラが最後の階段待ち程度) ゲレ食 :げんたろうやレストハウス
      ハンバーグカレー1000円  生ビール500円

【おこづかい帳】

宿泊費  :14,850円(1.5泊3食)
交通費  :     0円(ガソリン代・高速代ともA西さんのおごり)
リフト代 :     0円(宿の券を拝借)
 計   :14,850円


シーズン累計:133,750円



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