K村スキー

1月恒例のK村スキー。3つ前の職場のツアーですが、今年も声をかけて頂き参加しました。真面目に滑るような、まったりするような不思議なツアー。今年は野沢です。

04年1月23日(金)

土日出勤の可能性があり、最終的に参加が確定したのがこの日の23時(汗)
幸い(というか、無理を言って)、集合時間は23:50、しかも集合場所はおいらの職場から徒歩10分のところ。連絡をいれて、余裕で合流。

予定通り零時霞ヶ関発。東京からは6名が1台で参加、別途名古屋から3名が参加で9名のツアー。K村スキーとしてはこぢんまりした規模である。

途中、練馬でメンバーを1人拾い、そのまま関越にのり野沢をめざす。至極順調・・・の筈である。1時過ぎくらいに既に眠ってしまったので判らない。
途中目が覚めたのが4時前だったろうか、チェーンを付けている。そうか、ノーマルタイヤだったのか。「チェーン規制」の表示を見つけ、早速チェーンをまいたようである。
ところが、あの長いトンネルの前。トンネルの中は当然ドライ。チェーンを巻いてカタカタ走っていると、うしろには長蛇の列、気の短いトラックのホーンの音・・・。結果、非常駐車帯ごとに左に寄って後続をやり過ごすことに。
時間もかかったが、何よりドライバーが気疲れしたことであろう。ちなみに、「トンネル出口ユキ」という表示がそこら中にあったが、どこにも「トンネルと抜けるとそこは雪国だった。」なんていう場所はなく、結局JHのガセネタ(というか、万が一の事故を思った安全サイドといういい加減な表示)のおかげで、ドライバーの神経とタイヤチェーンはすり減ったのである。

1月24日(土)晴れ

朝6時20分、松葉の湯の少し上の民宿到着。実に6時間以上かかった。やはり野沢は遠い。到着時の野沢はかなりの雪。名古屋組も少し前に着いていた模様。
チェックインは6時半、10分ほど間があったが玄関先に人影が見えたので上がり込む。
すぐに部屋に通されたので、そのまま皆は横になる。おいらは、道中、あまりにも寒かったので、身体を温めるべく松葉の湯へ(宿の風呂は午後3時から9時のみ。)。早朝だが先客2名。冷えた身体をじっくり温める。快適な朝風呂。ところが身体が目覚めてしまった。せっかくなので、いつものげんたろうやに挨拶がてら顔を出す。丁度、朝食の準備真っ最中。

忙しいそうだったので立ち話をしていたら、「風呂入っていけば?」「朝飯食べていかない?」と有り難いお誘い。外湯では髪が洗えなかったこともあるので、ありがたくお風呂(「源太の湯」24時間入れる天然温泉。)をお借りする。でもって、上がってきてから、一段落した皆さんと、厨房で朝ご飯を頂く。野沢菜炒めが抜群にうまい。

そんなこんなで長居をしてしまい、自分の宿に戻ったのは8時近かった。この頃には雪も上がって青空が見え始めていた。部屋にはいると同行者達はみな高いびき。特にドライバーはひとりで6時間以上ハンドルを握っていたので起こしてはいけないと、小生も横になる。しばし、まどろむ。ところが9時になってもいっこうに起きる気配がない。仕方がないので「良い天気ですよぉ。」と声をかける。ようやく皆さん、起き出す。

なんだかんだで、ゴンドラに乗ったのは10時半。せっかく朝着だったのに勿体ない。特に朝まで雪が降っていたのだからゲレンデはきっとパフパフだったに違いない。残念。

とにかく長坂ゴンドラで上をめざす。天気の良いうちに・・・とそのままやまびこへ。実はみんな勘違いして手、やまびこにはスノボが入れないと思いこんでいた。そこで、ここでボーダーと別れてスキーヤーだけやまびこへ。実際にはやまびこAがスキーヤーオンリーなのでBもCもボードOKであった。
あわてて、連絡しようとしたが、携帯電話のアンテナが立たない。仕方がないので、約束の時間までフルに滑る。

合流したのは11時半くらい。他のメンバーが朝食を取っていなかったので、早々に昼食。パラダイスゲレンデの横のシロガネに入る。ここの野沢菜炒めは絶品である。ビールが何杯でも飲めるのだ。お陰で何を喰ったのかいつも忘れてしまう。この日も、えーっと、何だっけ。

昼食後、ほろ酔い気分でパラダイスを一本滑った後、シュナイダー。テレンコテレンコ滑る。前夜降っていたらしくて、雪はまずまず。日影ゴンドラからリフトを乗り着いて、再びやまびこへ。今度はボーダーも一緒に滑る。3,4本滑って良い時間になったので下山。天気も良かったのでスカイラインを滑ることにする。ただし、スカイラインはご存じの通り上級者コース。小毛無のリフトを乗る前とスカイラインの入り口で「厳しいコースですよぉ。下りのゴンドラもOKですよ。」と注意喚起。全員、スカイラインへ向かうとのことで「自己責任ですよぉ!」

滑り始めて、H川クン(初・中級者)の様子がおかしい。足がつったようだ。休ませ、ごまかし下山。と、斜面が緩くなるところで前にバッタリと倒れる。転倒は始めてではないが、今回は立ち上がらない。慌てて駆け寄る。どうやら肩をやったようで、右腕が動かない。「痛い?」って聞くと痛そう。こりゃイカン。パトに連絡、ゲレンデの端に移動、楽な姿勢を取らせて、しばし待つ。痛そうである。脱臼かなぁ?

待つこと15分くらいか、スノーモービルでパトさん二人到着。痛むところを聞いて、少し腕をうごかして「肩は大丈夫ですね。上腕部が折れてるかも知れませんね。」との見立て。腕をつって、スノーモービルで柄沢ゲレンデへ。そこから車で野沢医院に運んで頂いた。

残るメンバーは滑って下山、車を病院に回す。レントゲンの結果、やはり上腕部の肩に近い部分が折れていたそうだ。極めて普通に倒れたのになぁ。

本人、痛みはそれほどでもなさそうなのと、それほど暗くないのが救い。

宿のあまりにも簡単な晩飯を食って、4人で外に繰り出す。
野沢初めてという人もいたので、大湯通りの土産物屋を冷やかし(野沢菜の試食、地酒の試飲。全部手を出した)、大湯を覗き(混んでて、入れなかった)、神社の参道の土産物屋を通り源泉へ。そこの土産物屋で例の野沢菜キムチと、それをさらに辛くした「冬季限定」の「はんごろし」というのを見つけた。試食してみると半端じゃなくて辛い。迷わず二袋ゲット!!
そぞろ歩きしながら、麻釜と河原湯に浸かる。麻釜では、滞日20年、野沢歴18年というドイツ人のおじさんとお話。かつて泊まったことがあるバートホンブルク(フランクフルト近郊の温泉町)の話で盛り上がる。しばし日独交流。河原湯の前の酒屋で、ワインと地酒の試飲をさせていた。私は地酒を飲んだのだが、湯上がりの冷えた地酒ってのも美味い。

ビールとつまみを買い込んで宿に戻る。実は、黒松翁の「奈出詩子」を一升持ち込んでいたのである。うまいのは当たり前。腕をつってる人には悪いが呑む。
途中で、一升瓶を持ってげんたろう屋へ。若女将としばし冷や酒を酌み交わす。宿の門限(23時)ギリギリに戻る。こんな時間にも人どおりがある。

部屋に戻ると、まだ宴会は続いている。しばし国政を論じた後(笑)、就寝。部屋のサイズが微妙だったし、けが人にゆったり寝て貰うためにおいらは押入で眠った。久しぶりである。

1月26日(日)雪

さて、押入の寒さに目覚める。(部屋は暖房があるが、押入にはそれがないのであった・・・。)
窓の外は雪。そこそこ降っている。朝飯。これが晩飯と同じくらい豪華。(というか、やはり晩飯が淋しかったのだ。)
荷物をまとめて、何をして、と、結局ゲレンデに出たのは10時。まっすぐやまびこへ。雪が強いので、やまびこのフード付きクワッドで滑ることにしたのだ。

雪はバフバフ。ゲレンデに人は少ないので、どこも「浮遊感たっぷり」の滑りができる。当然、ボーダーも雪まみれ。けが人が11時に病院に行っているのと、他のメンバーは1.5日券(1時まで)だったのとで、11時半に下に向かうことに。途中、水無ゲレンデに夜。シュプールは3人分くらいしかなくて、ホントに新雪の中。楽しくて、楽しくて。

ところが、そこからがいけなかった。いつもの調子で、湯の峰を横切ってパラダイスの下に抜けようとしたのだが、あのルートはわずかな下りスロープ、しかも雪が積もっているのでスキーヤーでも滑りにくいようで、増してボーダーにはまさに「死の彷徨」だったようだ。
滑れば5分もかからないところなのだが、15分以上歩かせてしまった。お疲れ様。
教訓「いつもの馴れたゲレンデも、メンバーに合わせて、楽しく滑走

シュナイダーからチャレンジに抜けて、長坂のレストハウスげんたろう屋に入ったのが1時過ぎへ。おやじさんに無理を言って、例の800円コースに。(いや、おいらは事前にチケット買ってあったんですけどね。)
特製餅入り味噌ラーメンの大盛りとか、カツカレーの大盛りとか、それだけでもとがとれちゃうメニューと珈琲、アイスクリームのデザート。もちろん、生ビールに野沢菜ははずせない(笑)

宿に戻る前に長坂2本。速攻で秋葉の湯
で身体を温め、荷物をまとめ、土産を買って、15:30野沢発、20:30霞ヶ関着。
精算をしてみると、宿代は5000円。それであの食事か・・・、納得。

【データ】

滑走日 :04年1月24日〜25日(シーズン通算滑走日数13日)
ゲレンデ:野沢温泉
ゲレ食 :ロッジシロガネ(パラダイスゲレンデ内)
      野沢菜炒め350円
       ピリ辛。ビールが何杯でも入ってくる。
      生500円

【おこづかい帳】

ツアー費 : 5,500円(1泊2食、夕食時のビール、晩の宴会費用込み)
交通費  : 3,500円 リフト代 : 7,600円(2日券、宿泊者割引)
計    16,600円


シーズン累計:218,700円

自宅〜集合場所への交通費、昼食代は、昨年、算入しまししたが、今年はやめました。


スキーのページに戻る

ぴなのほめぱげへ