AFSCただの志賀の湯ツアー

AFSCの「ただの志賀の湯ツアー」である。要は、何もないから有志で志賀へ行こう・・・っていう趣向。雪はたっぷり、珍しく2日とも晴れという好天に恵まれ、内輪のリラックスした雰囲気のツアーでした。

03年3月14日(金)

先月の野沢行き以来の夜行バスである。満席のバスは名鉄バスターミナルを定刻発車。
志賀行きのバスでは、サンバレーは最初の降車場なので、通常、バスの最前列に指定される。前から順に降りないと、リクライニングの関係で厄介だからだ。しかし、この日は6列目。あれれ? 実は客が少なく、トップシーズンには2台運行の北志賀と志賀を1台運行にしてたのだ。前の方の客は竜王、よませで降りるボーダーの団体。うるさいとヤダな、と思ってたら、彼らではなく丸池行きの熟年グループのおっさんたちが消灯後も街の灯りで一升瓶から酒をつぎながらボソボソしゃべってた。よっぽど注意しようかとも思ったが、我慢してたら1時間くらいで収まった。

途中、いつもの元起(もとこし)ともう一カ所に停まり(丁度2時間おき。運転手の交代用)、下道のみでバスは進む。
5時過ぎくらいから北志賀の客を降ろし始める。アナウンスを遠くでききながら深く眠っていたようだ。いつもだと、湯田中を過ぎて志賀のクネクネに入ったところで目覚めるのだが、この日は「はいっ、サンバレー到着です。」というアナウンスで起こされた次第。金曜日の送別会から直行してきたAサンもおなじ。

3月15日(土)晴れ

6時30分にサンバレー着。志賀の湯ホテルに入るとフロントのO島さんが「男性357と女性358」と部屋番号を教えてくれる。東京組は前泊。風呂好きのAサンはさっそく24時間入れる温泉へ。おいらは男性部屋に潜り込んで横になる。7時過ぎに東京組がもう1人到着。7:50、ようやく起き出したメンバーと朝食。今回はクラブ員7名、お客さん3名の10名がフルメンバー。

事前に聞いていた話だとお客さんが10名以上いるってことだったのだが、仕事の都合等でどたキャンが相次いだとか。ホテルには直前に2部屋返したんだそうな。普通なら30%〜40%のキャンセル料というところだが、長い付き合い、大目に見ていただいたようである。

朝食後、コーヒーを飲みながらゲレンデを見る。ひと月ぶりの志賀であるが、雪は先月よりも多いくらいである。リフト券売場で、普段、階段を2,3段登るのだが、降りて行くんだから(笑)。
我々のキャンセルのせいか館内にお客さんは少なく(汗)、レッスン募集の放送もかけずに身内だけでレッスン。
初級のお客さん2人はN穂先生が、中級のAサンはO武がレッスン、そして残る4人は師匠に見ていただく。

特筆すべきは師匠班で一緒に滑ったS石。彼と最後に滑ったのは地下鉄サリン事件のときのツアー、95年3月だから、実に8年前。その後、彼は転居、転勤等があり、クラブには籍をおきつつもスキーから離れていたが、先々週の合宿から参加。もちろんカービングは3日目。ところが、しっかりモノにしているのである。俺達がさんざん悩んだことをたった3日で。指導法が確立してきたこともあるが、やはり素質のあるヤツにはかなわない。「S石の3日は、俺達の3シーズン」ってことかな。DOG YEARは7倍らしいが、シーズン40日滑るおいらと比べると40倍ということになる。うらやましい。
まあ、うらやんでも仕方がない。おいらは、進行方向に早めに顔を向けるのを目標。キレが違ってくる。

午前中みっちりレッスン、昼休みはいつものアプリコット。
まずビールから始めたのだが、何となく食事を注文しそこねてしまった。O武が2杯目に八海山を注文したところ、丁度一升瓶の封が切られるタイミングだった。「あ、おいらも!!」 師匠が「じゃあ、ボトルで頼んじゃおう。」(笑) 一合600円のところ一升4500円に大サービス。みんなで飲み始めたら、この日のうちに空いてしまいそうな勢い、N穂が止めなかったらヤバかった。ちなみに、おいらの昼食は結局、肉まんだった。

午後は1時間ほどビデオ撮影したあと、午前中と同じ班分けでレッスン。師匠班は午前のカービングから一転、コンフォート系の滑り。ここで面白いのは、この15年滑り続けているおいら、ここ数年滑り始めたY本、そして上述のS石。それぞれ、コンフォートの「得意さ」が違うのだ。時代の流れを感じる。ちなみに、おいらは得意である。コンフォートであれば、体軸もぶれずに滑れる。大回りから小回りまで自由自在。

日曜の午後並みのゲレンデ。某大学の団体が午前中検定、午後はお遊びのフォーメーションをやってたのが目立ったほか、少人数のレッスンが多かった。シーズンも終わりに近づいてレッスン?と思ったが、考えてみれば学生さんも試験が終わりようやくゲレンデに出てきたということか。
修旅ツアーの指導は最低だった各スキー学校だが、少人数だと、そこそこ為になりそうなレッスンをしていた。やっぱ、団体だと手抜きになっちゃうんだろうか?

4時過ぎに合流して一服。その後、最後にゲレンデに出て数本。「使用後」のビデオ撮影。小回りに悩むS石に「60ターンの小回り」という注文が。みんなで数えたが41回転。残念(笑)
初級の2人がいないな、と思ったら、蓮池に行って自主トレ後、リフトの最終に乗り遅れ、バスで戻ってきなさった。何ごともなくてよかった。以前なら、「遭難か?」と大騒ぎになるところだが、今は携帯で所在確認はできるのでありがたい。

晩飯はとにかく、ひたすら呑んでたような気がする。注ぎ上手なAサンに相当呑まされたのだ。
普段なら、このまま宴会モードに突入なのであるが、この日は天気はいいし、雪もいい。こんな晩にナイターに出ないとバチが当たる。

Aサンを誘ってゲレンデへ。前回の職場ミニツアーのナイターは雪だったので、快晴のナイター初体験のAサンは感激の体。きれいなバーンなのに、滑ってるのは30人ばかりだろうか・・・。何てこったい。これでやっていけるのか。
ガラガラなので滑りをデジカメ動画で撮る。ナイターマジックもあるが、たった1日でかなりスピード感が出ている。O武の指導の賜物。程なくO武、Y本、S石も出てきてAサンを巡る熾烈なバトル、とにかくリフトは4人乗りなので・・・(笑)
結局、ナイター営業最後の客になるまで滑る。

部屋に戻ると、昼間のビデオが始まってたが、取りあえず風呂に行ってストレッチ。部屋に戻ると、今度は前々週(菅平合宿)、前週(準指検定)のビデオを見ている。爆笑シーンもあったぞい。日付が変わる前に就寝。

16日(日)快晴〜小雪

朝7:30の館内放送で目覚める。窓の外は・・・ドピーカン。今シーズン、2日続けて快晴ってのは実に2ヶ月ぶり、特にここ数週間は雨まじりの雪ってのが続いていたので嬉しさ100倍。
しかし、さすがに疲れも溜まってる。リポDで元気を付けた。(わざわざゲレンデに出て「ファイト一発!」をやったのだぞ(笑))

初級の1人をN穂先生、E沢がサンバレーでレッスン、残りの7名で奥志賀を目指す。9:45サンバレー発。初級の1人も降りて貰えるくらいジャイアントのバーンも易しく(優しく?)なってました。東館のゴンドラで既に缶ビールが一本空いてしまった(らしい)。

いつもの東館山頂で記念写真をとったが、例の看板が見えないくらいの積雪だ。
この日のツアーは2級、3級の講習内検定も兼ねたツアーである。一ノ瀬ファミリーをはじめ、よさそうなバーンでは2級の種目を中心にひとりひとりビデオを撮りながら奥志賀を目指す。

とにかく、天気は良く、雪も多く、人が少ない。とにかく絶好のコンディション、今シーズン1,2を争う感じである。焼額の8人乗りゴンドラも待ち時間ゼロ、7人で1台に乗り込み、缶ビールとアタリメ。ここのところのお約束、見晴らしもいいし、最高である。ゴンドラを下りて奥志賀まで歩き、いつものところでまたまた休憩。缶ビールを空ける。久しぶりに「スキー板で作るイス」ってのをやってみた。それ懐かしいし、思いの外、楽。
我々の他にも缶ビール片手にカップルがのんびりとひなたぼっこ。アタリメ無理矢理お裾分け。いいなぁ、こんなの。その間、師匠とS石はポールを1本。それが終わって奥志賀を下ろうとしたところで、パソ通のスキー仲間夫妻に声をかけられた。ゴンドラの上からおいらを見つけたそうな。もう、このウェア、替えられなくなってますな・・・。

奥志賀でも引き続きビデオ撮影。クマ落とし(と我々が思っていたゲレンデ。本当はエキスパートコースと言うらしい)では、昨日のリベンジ、S石が60ターンに挑戦するも敢えなく・・・。そこで、先輩の貫禄を見せておいらがチャレンジ(というか、下から無線で煽られる)。
死にそうになりながらも、ターンを切り上げて少しでも.落ちないように滑る。40ターンを過ぎた辺りで「この靴でなら行けると思う」(違)という気になった。

・・・55,56,57,58,59,60! 下で見ていた仲間も声を合わせてカウントしててくれたようだ。それにしても、キッチリ60ターンで収まるとは・・・。自らの検定のときにスタートからゴールの間に4ターン、6ターンくらいを納めるのに苦労していたことから考えると嘘のようである。(っつうか、ターン数が多い方が調整がきくのか??)これからは「60ターンの男」と呼んで貰いたいモノである。

奥志賀のタラタラは師匠がAクンにシュテムを直接指導。これだけ、いろんなことをやりながらであったが、丁度昼過ぎには奥志賀に到着。2時間ちょっとである。

昼飯はいつもの篝火。ガラガラで待つことなく座れたのだが、この日の接客は最低だった。(以下、黒字部分は文句ばかりなので、興味がない方は読み飛ばして下さい。)

注文が通らない。おいらはビールと餃子と焼きそばを注文した。そのうち、餃子が、明らかに後から注文した団体に先に給仕されたのだ。餃子はビールのつまみだから、なかなか出ないのはつらい。注文を取ったウェイトレス(よそに餃子を給仕したのも彼女。S鳥という名前だった)に「あれって、うちの餃子じゃなかったの?」って文句を言った。彼女はハッとした顔で、慌てて厨房に駆け込み、ほどなく餃子はでてきた。まあ、ここまではおいらも許す。

さて、その後、喰っても喰っても減らない海鮮焼きそばを前に、おいらとO武は生ビールをお代わりした。これまた、なかなか出ない。お盆に2杯載せて厨房から出てくると「次はうちかな・・・」とワクワクして目で追うが、1杯だけ注文のところに置いて残る1杯を厨房に持って帰ったり、逆に3杯のところに置いてもう1杯後から持っていったり。その後3杯載っかってきたときには路頭に迷って、どこにも行き場がなかったり。この頃にはそこそこ混んでて、どの客がどのタイミングで注文したか判らないし、どんどん出てくるようだったので我慢していたが、パッタリとビールが来なくなったときにキレた。

ビールの注文をとったウエイトレス(餃子と同じS鳥だ)を呼ぶ。「俺達、ビール2杯注文したけどどうなってるの?」またまたハッとした顔をして、彼女は戻り伝票を確かめる。そこからがいけない。仲間と笑いながら、あたかも「いっけなーい、忘れちゃったぁ。」「バカねぇ。」なんて会話がなされてそうな感じ。その態度にカチンときた。空いてるグラスを下げに来たウェイトレス(S鳥とは別人だが、笑いには加わってた)に「ビールのオーダーは通ってたの?」って聞くと「いいえ。」とシレっとして言う。

またまたキレて「あんたら、サービス料取ってるんだろ。これがサービスなの。」と極めて静かに文句を言った。程なく、S鳥がビールを持ってくる。さすがに「お待たせしました。」くらいのことは言ったと思うけどそれっきり。そこで「さっきの餃子といい、今のビールといい、どうなっちゃってるんの? いつも来るけど、こんなの初めてだよ。責任者出してよ。」と極めて静かに文句を言った。

その後、フロアマネージャーともやりとりがあり、「ご迷惑をおかけしました。」と結局追加の2杯はタダになった。誰が声をあらげるわけでもなく極めて静かにコトは進んだのだった。この辺りがそこらの居酒屋とは違うところなのだな・・・。

何となく得したような、損したような複雑な気分で昼食をすませて1時半過ぎに奥志賀発。空模様はだんだん怪しくなってきた。それにしても快晴と曇天ではかくも気分が違うモノか。ほんの2時間前、ゲレンデでビールを呑んでいたのが嘘のようである。
歌って踊って」をやったのは行きだったか帰りだったか。 最初は恥ずかしそうにやっていたAサンが周りのみんながやってるのを見て、だんだん大きく動くようになり、きれいに板がキレるようになったのは驚き。帰りにもいろいろやりながらサンバレーを目指す。

いつも滑る焼額の白樺コースが混んでいたので、珍しく連絡コースを滑って山の神第2リフトに乗る。そう、わたスキで、優ちゃん(原田知世)が隣に乗り合わせた矢野(三上博史)に「バーン」をやるリフトなんだそうな。当然Aサンと一緒に乗って「バーン」「ターンのとき内足持ち上げて・・・」をやった。それにしても、あんなリフトに乗って、矢野ほどの腕前の男がどこを滑るつもりだったんだろう。

ダイヤモンドを降り、ファミリー、タンネを横切り、高天の橋を渡って西舘へ。滑っているうちに冷えてきたのか、60ターンが効いてきたのか、太股の前側が固まってきた。西舘の中級コースの壁でビデオ撮影したときには「中高年の滑り」と宣言して、ずらしの小回りで楽に降りてきた。
ジャイアントから蓮池に抜けるボブスレーコースは近年まれにみる積雪。あんなに楽なボブスレーコースは初めて。

結局サンバレーに着いたのは3時40分くらいだったか。サンバレーで最後の一本を滑り、4時に終了。
ちなみに、Aサンは3級合格でござんした。おめでとうございまーす。

ゆっくり風呂に浸かり、パッキング。板と大きな荷物は志賀の湯に預かっていただき、洗濯物のみ持って帰る。夕方には小雪がちらつき始めていたから、天気の面では超ラッキーな2日間だった。
いつもの急行バスに乗り、長野駅で軽く蕎麦なんぞを喰い、究極のキムチをゲットし、しなの32号の中では頂いてきたビールと焼酎で3時間宴会をし、名鉄バスを乗り継いで23時過ぎに拙宅着。お疲れサンでした。

【データ】

滑走日 :03年3月15日〜16日(シーズン通算滑走日数37日)
ゲレンデ:志賀・サンバレー他
ゲレ食 :本文どおり

【おこづかい帳】

ツアー費 :  15,000円(1泊3食、酒代他)
交通費  :  14,400円(往路夜行バス6000円+復路急行バス1500円+JR6500円+名鉄バス400円)
リフト代 :   8,800円(3600円+3700円+1500円)
昼食代  :   2,650円
計       40,850円


シーズン累計:644,980円

自宅〜名駅のバス代、昼食代は、昨年までは算入しませんでしたが、今年は覚えている範囲で足してみます。


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