謎の酒呑みツアー

2週続けて「 スキーは二の次」ツアー。東海地区のスキー仲間が自慢の酒をぶら下げて集まってくる。

03年3月7日(金)

日付が替わった0:30、半田の仲間が拙宅に迎えに来てくれる。現地到着したらゲレンデ宴会が始まるので、スキーウェアを着込んで乗り込み、同乗の名古屋の仲間と3人で青木湖の駐車場を目指す。春日井から高速に乗ったが、後の記憶は殆どない(ちなみに、この日は一滴も飲んでいないのだ。)

他のクルマもほぼペースを合わせ、4時に駐車場着。現地は小雪がちらついている。そんなことは気にせずに、テーブルを出して、真っ暗な中、山用のバーナーと車のライトを頼り「キャベ2」乾杯から宴会開始。このツアーはここから始まるのである。

最初の酒が開き、乾杯。浦霞のしぼりたて生である。昨年はこの時点で既に七輪に火が入ったのであるが、今日は先のバーナーで乾きモノをあぶっての宴会である。冷えたからだに冷やの酒が妙に合う。次いで、真澄の樽酒・あらばしりが・・・。話題は「結婚式の司会」だったり。

かくして、宴会は続き、おいらは夜もしらみ始め、リフト乗り場のおじさんが出勤してきた6時過ぎくらいにクルマに戻り、仮眠を取ったのである。

3月8日(土)雪

9時過ぎに目覚める。雪である。既に起きて(一晩中途中のコンビニで仕入れたサンドイッチと牛乳で朝食。既に滑り始めているひともあり。雪は降り続いていたようで、「良かったぞぉ。」とひと言。こういうのを聴くとカラダがシャキッとする。さっそく滑りに。リフト券を買う段になる。

実は明け方、よそのグループから半袖Tシャツの女の子が「リフト券の引換券1900円でどうですか? 3つのゲレンデで使えますよ。」と売りに来る。これは安い・・・と一旦は交渉成立しかけたのだが、渡されたチケットをよく見ると3つとはサンアルピナの3つではなく「さのさか、ヤナバ、???」の三山というもの。どうやらボーダーの聖地のようである。売りに来た本人も「えーっ、ここ(青木湖)で使えないんですかぁ。」うーん残念。(結果的には、この券は買っておいてもよかったことが後で判明・・・)

さすがに慣れた仲間、それぞれいろんな割引券を探してくる。日本道路公団がらみのものやスキー量販店においてあるもの、はては怪しげなHPからのもの。そんな中で、今回採用となった割引は、東京のメンバーが見つけてきた サンアルピナ3山共通一日券3900円が2000円 になる・・・というHP。ここのゲレンデにきて3年目であるが、毎回、これくらい。正規料金を払っている客って、どれくらい・・・?

2000円という金額に誘われた訳でもなかろうが、ゲレンデのイリオモテヤマネコとでもいうべき普段は滑らないメンバーまで購入。かくして、この日のゲレンデは「え? あの人って滑るの??」というようなメンバーの滑走光景が見られるという レアものマニアにはたまらない状況となったのである。

かくいう小生は、平均年齢20歳そこそこの女性2人との逆ドリカム状態で滑ったのである。何と贅沢(笑)
とは言っても、ひとりは、去年のこのツアーでも一緒に滑って貰った仲間の娘さん(小3)。もう1人は人妻。

小3のあんチャン(仮名)はちょっとばかりスピード狂の気が出てきたので、前を滑ってちゃんとターンして貰う。彼女の要望に応えて、青木湖からさのさかに移動して、トリプルリフトを中心に数本滑る。
1時間半ばかり休みナシに滑っているとあんチャンが疲れてきたようなので、一旦休憩ということで駐車場に戻る。既にゲレンデ脇で、昼食宴会が始まっているので、おいらもついでに休憩(笑)

七輪数台に火が熾り、ししゃも、明太子、太刀魚、豚の味噌漬け・・・と焼かれていく。特にこの豚の味噌漬け、厚木の名産(高座豚?)、軟らかくてとろけそう。100グラム240円とのことだが、これは買いである。
缶ビールはあんチャンのお兄ちゃんのゆーまクン(仮称・小5)が作ってくれたミニかまくらの中で冷え冷え、特別のデリバリーシステムで一声かけたらすぐに出てくる。わんこビール状態。酒も何種類か空いたようであるが、小生が確認できた(=胃袋に納めた)のは以下の酒である。

【ゲレンデ宴会の部】
浦霞 生 しぼりたて
真澄 樽酒 あらばしり
王様の涙 スペイン 赤ワイン
スキー仲間の特注品、特別純米、生、原酒、無濾過
幻の瀧 純米吟醸
喜楽長 天保正一 大吟醸 夕方開栓 関東ツアーより
(この他、缶ビール数種)

昼飯中であったが、「レアものが滑る」というのでゲレンデに出て目の前のゲレンデへ。ノーストックで思いっきりカラダを倒して2本ほど滑る。この時点でかなり雪が強くなってきた。
1時ちょっと回った頃に宴会場に戻ると、「雪が強いので撤収。」とのことであった。残念だが、如何ともしがたい。最後に海鮮チゲが作られる。寒い中の大ご馳走である。んまい。4杯も喰った。撤収を手伝い「それでも滑る」という仲間と3人で滑る。今度は青木湖から鹿島槍の方に移動してみたが、雪に加えてガスも濃かったので、まっすぐ青木湖に戻る。1時間ほど滑ったところで、休憩。グッドタイミングで迎えのクルマも来てくれたので本日は上がり。

木崎湖畔のいつもの宿 道乃屋 に戻ると、近くのゆーぷる木崎湖に行ってる人、こたつでまったりしてる人と様々。おいらは宿の内湯へ。狭い風呂だが、オトナ2,3人ならゆったりとつかれる。何よりも湯温が熱くなくぬるくなく、窓の外には木崎こが広がる。のーんびりと30分以上もつかっていただろうか。風呂から上がると、ゆーぷる組も帰ってきていた。

る夕食まで1時間半ばかり。本来ならここで体力を温存しなければならないのだが、こたつに三々五々集まってくる。まずはビール、そして喜楽長。このときにこたつの上には かんずり の瓶が。かんずりっていえば、越後新井のあの辛〜い調味料なのだが、明太入り、エノキ入りなんてのがあって、酒のつまみにぴったり。ご丁寧にキュウリスティックまで用意してくれている人がいて、至福至福。

年に一度、このときにしか会わない人もいるので、しばし会話を楽しむ。おいらは、あんチャンにいくつか瞬間芸を仕込む。なかなか筋がいい。(二日目、朝風呂に浸かってたら、あんチャンから呼び出された。何ごとかと思ったら「こんなの考えたの。」と新ネタの披露だった(笑))

6時半からの夕食。味噌おでんの鍋がデンと置かれ、鯉とマスの洗い、そしてワカサギフライ。メインの料理は毎年変わらずである。(サイドも変わってないのかも知れないが、覚えていない。)
そして、このツアーのメインである持ち寄り酒の試飲である。夜に出てきた酒は以下のリストのとおりである。蓬莱泉の三種飲み比べなんてのは面白かった。「る」なんてふざけた名前の酒。昨晩出た「ん」もそうだが、パソコン通信の仲間が酒蔵に頼んで特別に作ってもらった酒だそうだ。ラベルももちろん特注。

おいらが持ち込んだのは国盛 金賞受賞限定酒。昨年の職場の旅行会で半田の蔵元にいったときに試飲して買ったもの。文字通り限定もの。このツアー用にと、ずっとおいらの小さな冷蔵庫の一角を占領していたものだ。「判りやすくうまい。」という評価を頂いたのだ。おいらが美味いと思ったのは 天界長春かな。
ただし、このツアー、「おかしは300円まで。酒はおかしに入らない。」なので、いったいいくらの酒なのか判らない。4合瓶で3000円を超えてしまうと、ちょっと手が出なくなる。「この値段でこの味はお値打ち」といったこともあるだろうし、次回からは 値段制限をするか、少なくとも価格を明記するのも面白いかもしれない。
酒

【夜の宴会の部】
浦霞 生 しぼりたて
義侠 純米 原酒
天鷹 純米 生原酒
天狗舞 山廃 純米吟醸
舞姫 翠露純米吟醸 生 中取 袋しずく
天界 純米吟醸
蓬莱泉 酒蔵の詩 吟醸
蓬莱泉 美 純米吟醸
蓬莱泉 空 純米大吟醸
四天王 長春 大吟醸
女城主 新米一番搾り 吟醸 生 原酒 無濾過
加賀鶴 純米大吟醸
長珍 純米吟醸H13BY 純米吟醸
国盛 金賞受賞限定酒 大吟醸
スキー仲間の特注品、特別純米
富久長 中汲みおりからみ 純米吟醸 しぼりたて
孝の司 山田錦初搾り 純米 生 原酒
Black Bird 白ワイン
五一 樽ワイン 赤ワイン
金襴黒部 道乃屋さんの差し入れ、大町の酒

55555快調なペースで次々と酒が開き、持ち込み者のコメント付きで回っていく。参加者も手慣れてて、ぐい飲みを複数持ち込んでいる人、極めて多し。かといって、堅苦しい利き酒でもなし。 仲間とワイワイやりながら「おいしい酒が後から後から出てくる」という時間と空間を楽しむという感じでしょうか。
そんな調子で、2時間半ばかり過ごした後、場所をこたつに移して、味噌おでんとおにぎり、ワカサギをつまみにさらに宴会は続く。宿のオヤジさんから地元の酒の差し入れもあり、時間はどんどん過ぎていく。特に何をしたという記憶はないのだけど、このツアーの幹事であり、ぴなのほめぱげ読者のjunさんに「55555ヒット記念品」をお渡しした写真は残ってました(笑)

夕方に寝なかったせいもあって、しばらくはみんなの話を遠くで聴きながら居眠り。こりゃイカンとひとっ風呂浴びて、再度復帰である。このころは、もう訳が判らなくなってる。気がついたら、殆どの人がフェイスペインティングである。何てこったい。みんなそれぞれ、大変な顔になってる。
百目そんな中で、昨年に引き続き「反則技」ともいうべきは武弥くん。右の写真を見ていただければ解説は不要であろう。ゲゲゲの鬼太郎の妖怪百目とも、黄金バットのナゾーとも違う、新しいキャラだ。

ちなみに、本人はこのまま寝入ってしまい、翌朝、殆どこのままで朝食をとっていたのである。
宴会の途中で何人かがコンビニに向かう。買ってきたのがアイスクリームの類とカップラーメン。ハーゲンダッツの廻し喰い なんて、いかにもオトナの宴会ではないか。そうそう、LOTTEの「雪ふわわ」ってのが、妙に美味かったぞ。

どうにもこうにも眠くなり1:30、まだまだ続く宴会場を後にしました。

9日(日)小雪〜晴

8時に「朝食の準備ができました。」の放送で起きる。朝食はごく普通に2膳。

往路に乗せて貰ったクルマはこの日は真っ直ぐ帰るとのこと、例によって「今日も滑るぞ」というクルマに乗り換えさせて頂く。

今日は4人で白馬さのさかに向かう。HP読者の方からタダ券を頂いてたからである。

タダ券2枚、残る2人は半日券(@2800円)で滑ろうか・・・とリフト券を買おうとしていたら、「引換券1枚だけですけど1000円でどうですか?」という人がいた。別のグループと交渉していたようだったが「はいはいはい」とおいらと交渉成立。結局4人分のリフト券を3800円でゲット。あまり大きな声では言えないのかな?

この日は晴れているような降っているような不思議な天気。
さのさかの一番上が圧雪されずに、いい感じになっていた。ひたすら滑る。ずらし、カービング、小回り、中回り。昨日からあれだけ降っていたので雪質はバッチリ。バーンは荒れているが気にならない。

結局、半日券が終わる13時まで滑り、ようやく終了。

ドライバーご夫婦のお奨め、大町の蕎麦や「野の花」で昼食、その後、葛温泉の温宿かじかで露天風呂につかり、拙宅まで送っていただいたのが21時過ぎ。お疲れさまでした。

【データ】

滑走日 :03年3月8日〜9日(シーズン通算滑走日数35日)
ゲレンデ:白馬・サンアルピナ(青木湖、白馬さのさか)
ゲレ食 :利用せず

【おこづかい帳】

ツアー費 :  12,000円(宿代、ゲレンデ宴会代 )
交通費  :   5,000円(ガス代、高速代割り勘。往路3000円・復路2000円←同乗者数、高速利用区間により多少あり)
リフト代 :   2,950円(2000円+950円)
昼食代  :       0円
 計       19,950円
(この他、ひとり1本、酒を持ち寄り )

シーズン累計:593,130円

自宅−名駅のバス代、昼食代は、昨年までは算入しませんでしたが、今年は覚えている範囲で足してみます。


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