AFSCパウダースノー in 志賀

岩原からAFSCの公式ツアーに参加。例年、2月の雪のいち番、良い頃に当たるため「PowderSnow in SHIGA」なんて洒落た名前を付けているのだが、ことしは何と雨。シーズンインが早かった分、シーズンオフも早くくるのだろうか?

03年2月9日(日)ガス〜晴〜曇り

ちょっとしたアクシデントがあり、予定より30分程遅れて7:40くらいに岩原発。その時点での岩原の天気は雨。気分はだんだん暗くなり、意識はだんだん遠くなり、気づいたら既にクルマは湯田中の手前。なんてこった、周りは真っ白。ガスっているのだ。

同行者は高山の2人、志賀で半日滑って飛騨に戻る予定だったが、この天気に早々に「滑らない」宣言。結果的に送っていただいただけになってしまった。感謝・・・。

急いで着替えて、まだガスが濃いゲレンデに出てみると、既に班分けが終わり、5班ほどに別れてレッスンが始まっていた。クラブ員・家族が10名、姉妹クラブ2つから3名が参加、これに一般のお客さんが数名いたのでそれなりの数である。
おいらは遊軍の形で各班を回って、後走をしたり、自分もレッスンに入ったり。1時間ほどしてガスが晴れてきたら、なんと野生のニホンザルの大群がゲレンデを駆け抜けていった。20頭以上はいただろう。一体、何がしたかったんだろう?

昼はアプリコットで生ビールとタンタン麺セット(セットは300円増して、半餃子とライスがつく。)。食い過ぎた・・・。

午後は曇りのまま。久しぶりに体操の先生。
おいらは、姉妹クラブであるMPDの準指導員のKクンの班。ずらしの小回りを久しぶりにチェック。

晩飯はおとなしく食べ、「ナイターは?」という声を聴きながら、横になったとたんに気が遠くなった。15分ほど休んで、宴会に突入。ビールで始めて、正月以来、宿に置きっぱなしにして少しずつ余ってた酒を順々に空けていく。日本酒(縁喜)、焼酎(津軽海峡)、赤ワイン(?)、ウィスキー(ジョニ黒)とチャンポン。
都連の理事さんも参加されていたので、スキーの技術談義からSAJ、SATの動きまで、様々な話題で日付が替わるまで呑み続けました。

10日(月)快晴

一夜明けた月曜日。平日。いい天気である。この日は奥志賀ツアーガイド組とサンバレー・レッスン組に分かれる。おいらは、ツアー組の組長。ツアー組はクラブ員等4名でお客さん2名(中級の娘さんと初級のお母さん)を連れて行くのである。朝の体操後、9:42サンバレー発。

とにかく、昨日のガスが嘘のようにいい天気。先頭を滑りながら要所要所でゲレンデの説明。奥志賀ツアコンも今シーズン4回目、かなり慣れてきた。
事故を起こさないことはもちろんであるが、レベルにあったコースを選ぶこと、歩く距離を縮めるため上り坂の手前では少し勢いをつけて貰うような指示、1時間おきくらいにトイレの要否を聞いたりとか、滑り始めに次に停まる地点を判って貰ってから滑るとか。あと、記念撮影のポイント(東舘や焼額の山頂とか・・・)も押さえなければならないし、勿論シャッターを押すのもね。

途中、アクシデントも目だった渋滞もなく、丁度予定通り正午に奥志賀・フェニックスに到着。
お客さんに確認して、篝火(10分待ちくらい)で昼食。実は奥志賀ツアー初体験の新人クラブ員Oチャンは、篝火のあの「いくら食べてもなくならない」海鮮あんかけ焼きそばを完食していた。ちなみにOチャン、右の写真では判りにくいが、正面から撮ると某プロレスラーの奥さんそっくりの美人なのだ。

割とゆったり目の昼をとり、13:23に奥志賀発。さすがにずっとプルークで滑ってるお母さんは疲れてきたようである。焼額のロングコースも小刻みに停まりながら滑る。

午後になると少し雲がでてきたが、焼額からはサンバレーが見えるくらいのガスであった。山の神、ダイヤモンド、ファミリー、タンネ、高天原、西舘、東舘、ジャイアントと戻ってくる。途中、見通しの良いところから、サンバレー居残り組に無線で状況を報告。

ジャイアントからは、お客さんの疲れ具合を考え、いつもの裏技、いわゆるボブスレーコースは使わずに蓮池に渡り、サンバレー到着は予定より若干遅れて15:45。

とにかく事故がなく戻れると毎回ホッとする。9時半にスタートして15時半に到着、途中1時間ちょっとの休み。都合5時間近く滑りっぱなし。
通常のレッスンだと4時間、しかも滑らずに説明を聞いているだけの時間も多いので、これだけの長時間滑るってこと自体、普段滑り慣れていない(運動し慣れていない)人には大変なことなんでしょうね。
それを如何に身体的、精神的に楽な状態で過ごして貰うか、加えてレッスンとして、何かアドバイスができれば・・・。これがツアコンの役目。まだまだ、経験を積まないといかんですなぁ。

軽く喉を潤して、リフトが停まるまで滑る。

今日は、全員、最初からナイターをするつもりで、夕食は食べるのも呑むのも控えめ。19時のナイター営業開始時にはゲレンデに出ていた。奥志賀ツアーのお客さんの娘さんも誘って、フリー滑走。新兵器のデジカメの動画機能でお客さんの滑りを撮ってみる。なかなか使える。

30分位するとクラブ員が続々ゲレンデに出てくる。さあ、これから・・・というときに事故発生!!。ストックの位置を直す滑りをしていたお客さんが、よそのスキーヤーと接触。相手はかなりの年輩スキーヤー、ビデオ撮影をしていて、ゴール後に回り込んだところに彼女が入ってきた感じ。
軽い脳しんとうだろうか、頭を押さえたまま立てない。しばらくして立ち上がる。身体は問題ないようで、一旦は滑り始めたが、ぶつかった瞬間の記憶がないとのこと、大事をとって宿に戻って貰う。ちなみに相手は無傷のようだった。
この夜は、それ以外にも至る所で事故。ゲレンデにはそれほど人がいないのだが、それ故、みな飛ばすのだろうか。

何となく気まずい感じで、残りの時間はスキッディングで滑る。テーマは「女らしさ」(笑)。N穂指導員の目標である。結局、21時まで滑る。リフト券売り場のN口さんを宴会に誘うが「風邪で・・・」とやんわり断られる。

ナイターが終わった頃に東京からやってきた人もいたため、風呂にも入らず、そのまま宴会に突入。日本酒と焼酎である。
この日のつまみのヒットは自家製スモークチーズと、「田舎の味」という商品名の「おしょうゆ豆」なるものである。この豆、こちらではポピュラーな食い物らしい。夕食に3粒ほど出てきて美味しかったので、厨房のおじさんに「これ何?」って聞いたら、一袋差し入れてくれた。ありがとうついでに刻みネギを無心して、まぜてつまみにする。日本酒にぴったり、熱いご飯にも合いそう。

事故った娘さんもお母さんと一緒に元気に宴会に参加してくれた。事故前に撮ったデジカメの動画を宿の大画面に写して解説もやった。

話はいろいろ飛び、ひとり減り、2人減りして3時過ぎにお開き、それから風呂に入って、床に就いたのは3時半を回っていた。久しぶりだ。

11日(祝)曇り、雨

翌朝、起きられない・・・。天気曇り。しかし、今にも泣き出しそうな天候である。
この時点では二日酔いではなく、単なる寝不足、朝飯もいつも通り食べた。
とにかく気温が高い、雪質がどんどん悪くなる、おまけに雨まで降ってくる。11時には宿に避難。そのまま休憩してしまう。
いざ昼飯食おうと思うと、なかなか喰えない。どうも二日酔いのようだ。同じく二日酔いのO武とソルマックで乾杯。その後、若干快方に向かったが、おいらもO武も昼飯は蕎麦だった(笑)

午後は少し早めにゲレンデに出るが、小雨は変わらず、とにかく時間をこなす・・・という感じだが、指導員2人に1級4人が教わる、という濃いレッスンを2時間。3時には上がり。この時点でもまだビールが欲しくない。コーヒーがうまい(笑)
と、窓の外でもの凄い音。まるで爆弾でも落ちたみたい(って、経験したことないけどね)。慌てて、宿の外に回ってみると、隣のホテルの屋根から雪が落ちてきてたのだが、屋根の上で氷になっていたようで縦横50センチ、厚さ30センチくらいの固まりがいくつも転がっていた。あんなのにぶつかったらひとたまりもない。
そもそも立入禁止ではあうが、特に気温が高いときの屋根の下は要注意である。写真は小さくて判りにくいだろうけど、ぶつかった衝撃で、2階のベランダの手すりが壊れてるんだよねぇ。志賀の湯のサッシの窓ガラスも1枚割れてたし・・・

板を乾かし、来週用にワックス(Not Wax)を塗る。いつもの最終急行バスで長野へ、最終特急で名古屋へ、最終市バスで自宅へ。さすがに、車内でもアルコールはなし・・・(笑)

【データ】

滑走日 :03年2月9日〜10日(シーズン通算滑走日数26日)
ゲレンデ:志賀・サンバレー〜奥志賀
ゲレ食 :篝火他

リフト待:ほとんどなし

【おこづかい帳】

ツアー費 : 25,000円(2泊4食・酒代)
交通費  :  7,900円(復路長電バス1500+JR6200+市バス200。往路分は後日精算)
リフト代 : 12,300円(3,600×3+1,500)
昼食代  :  4,500円(アプリコット、篝火、志賀の湯)
 計   49,700円

シーズン累計:471,880円


自宅−名駅のバス代、昼食代は、昨年までは算入しませんでしたが、今年は覚えている範囲で足してみます。


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