野沢(よませ?)ツアー

恒例の高校のバド部のツアーですが、風邪でキャンセルが相次ぎ、よませ迄遠征するという大波乱。自分の行動が最後まで読めないツアーでした。

02年2月15日(金)

例年、賑やかな野沢スキーツアーですが、今年は風邪でダウンする人が続出。前泊組は配車の都合もあり全滅、急きょ新幹線でアクセスのMクンも宅配便の関係で初日の午前は滑れそうにないとの連絡あり。あの広い野沢温泉で独り滑るってのは、なかなかキツイものがありそうである。
加えて、この週末は志賀ではAFSCの合宿が、よませではパソ通のオフ会が開かれている。うーん。
先週末の岩原の帰りに、板、ブーツ、ウェアを手回しよく、げんたろう屋に置いてきた小生としては、とにかく野沢に行かないことにはゲレンデに出られない・・・。
いつもの名古屋日急の夜行バスを2席占領して、野沢へ。ちなみに、名鉄バスセンターからは名古屋日急のドラゴンツアーとサン&サンのスキーバスが出ているのだが、圧倒的に前者の方がよい。こぢんまりしていて、迷わずに済むということもあるし、何より全て自社バスなのである。

2月16日(土)晴れ

早朝6時半、予定通り、野沢温泉・げんたろう屋着。やはり独りは寂しい。ふとフロント前のバス時刻表を見ると、7時過ぎに飯山行きの路線バスが出ることが判る。「よし、やっぱり、よませへ行こう。」と決断するのに5秒とかからなかった。
急いでウェアに着替え、板・ストックをケースに、ブーツをリュックに入れる。一番の新幹線でこちらに向かっているMクンにメモを残してげんたろう屋をあとに。「ツアーコースで万座に向かいます」と言った優ちゃんと同じ。
(わからない人は、http://www.na.rim.or.jp/~sallot/WSI/WSI.html を参照のこと)。

「2時間かけて・・・」
学校がある土曜日、路線バスも長野電鉄も通勤、通学の人で一杯。特に木島〜信州中野間の列車は高校生ばかり。そこにポツンと上下ウェアで乗るんだから、これはキツイ(右写真のとおり)。ちなみに長野の高校生の間では女子はルーズソックス、男子はルーズパンツ(?)が「流行ってる」ようです。
で、信州中野に8時半頃到着。ここからよませへは路線バスが普通なのだが、10分前に出たばかりで、次は何と11時。仕方ないので、さらに長電で夜間瀬駅へ。夜間瀬駅到着は丁度9時。げんたろう屋から2時間かかったことになる。

「この靴なら行けると思う」
さて、夜間瀬からよませスキー場である。夜間瀬駅は無人駅で、駅前にはバス停もタクシー乗り場もない。仲間を携帯で呼び出そうとしたが、皆、留守電になっているのである。うーん、困った・・・。
と、山を見るとよませのゲレンデはすぐそこではないか。野沢にいたら、宿からゲレンデまでスキーブーツで行かなければならない。この日は、運良く、長靴でもなくトレッキングシューズ。よし、歩こう!!

「牧場の魚よ。」
スキー板をかつぎ、ブーツを背負って、とぼとぼと坂道を上る。とにかく、ゲレンデは目の前に見えているのだから、何とかなるだろう。しかし、食っても食ってもなくならない神楽坂飯店の大盛りチャーハンのように、どこまで行ってもスキー場にたどり着かないのだ。途中、農作業をしていたおじさんに「おはようございますぅ。スキー場はこの先ですよねぇ。」と声をかける。「え、おにいさん、歩くのかい? ならちょっくら乗せていってあげよう。」ってのを期待したのですが・・・。「ちょっと行ったら店があるから、そこから真っ直ぐに上がった方が少しは近いよ。」はい、ありがとうございます。確かに近かったのですが、狭くて急な地元の道、日陰は凍ってるんですよ。滑っちゃいけないところのスキーヤーは牧場の魚。

「よませのあかりだ。」
歩くこと40分。身体から「ふきやの温泉まんぢう」のような湯気を上げてよませ到着。ゲレンデの途中にある宿にいくために、最後はゲレンデをはうようにして上がる。そこには、ようやく滑りに出てきたパソ通の面々が。
「どうしたの?」 息も絶え絶えになりながら「野沢から歩いてきた。」と訳のわからない答が精一杯の私。
ちなみにこのとき9:40。あと10分我慢できれば、9:50着の村上と野沢で合流できたのである。逆に、10分早かったことで申し訳も立つというもの(違)

「プロローグ」
野沢を出るときには日帰りのつもりだった。現に、途中駅で帰りの時刻表をチェックしていったのだ。しかし、さすがに40分の山登りをしてしまった身体は、日帰りを許さなかった。定員管理の厳しいオフであり、「もし、バスかタクシーで来たのなら、断っただろう」という幹事さんも、温泉まんぢう状態の私をみたら「帰れ」とは言えなくなっていたそうである。
こうして、Mクンの「ひとり滑り」「ひとりブナ」「ひとり晩酌」「ひとりマッサージ」への下地は出来上がっていったのであった・・・。

ついたら、子供達がトレーンの練習をしていたので付き合ってプルーク。既に40分の山登りをした後なので、ふとももがプルプル。

昼食後は、このトレーンに加えて、おとなの「ぶっつけフォーメーション」をやった。先頭だったので、どんな具合だったかは判らないけど、観ていた人によればなかなかのものだったそうな。

リフトが停まるよりも早く、4時過ぎにはヘロヘロになって宿に戻る。ゆっくり風呂に浸かり筋肉をほぐしながら夜のパーティに備える。

夕食は淡々と(それでもビール2本呑んで)終わり、その後は先週に続き仲間が上げる花火(今回の花火師はさわサン)を楽しむ。ちょっとしたアクシデントもあり迫力満点。そしてチーム対抗のゲーム大会、宴会・・・と続くのであった。

2月17日(日)曇り

3時まで呑んでいたので、辛い辛い。それでも8時に起きて、朝食。記念撮影をしてよませ出発。さわサンに送っていただきから野沢へ。昨晩の宴会で呑みきれなかった酒をかついでいきました。前日2時間40分かかったところが、1時間弱。何をやってたんだか(笑)
11時前には宿に到着。速攻でゲレンデへ。やまびこに上がったところで、Mクンを含め東京からの到着組3名が「レストハウスにいる」との連絡があったので、やまびこゲレンデの頂上から長坂ゴンドラ乗り場前の「レストハウスげんたろう」まで、文字通りノンストップで滑った。結構きつかった。12分くらいかかったかな。で、12時過ぎにみんなと合流。

午後はようやく揃った4人で滑る。やまびこをメインに何本か滑った。ひとりがショートスキーだったので、2本ほど借りて滑ってみた。なかなか楽しめる。持ち運びも便利だし、心が動くのであるが、ストックを使わないので横の移動が大変そうであった。

最後は長坂ゲレンデでカービングの確認。普段滑らないゲレンデであるが丁度いい感じである。

夜は、例によってマッサージを受けたあと、宿の若旦那(同い年)も交えて、郡上八幡の酒、よませから持ってきた秋田の酒、ワイン等を飲みまくる。
今回はおいらが一番最後まで起きており「ピエタ」になることもなく無事就寝。

2月18日(月)雪・ガス・強風

前夜は相当呑んだが、時間をかけたせいか殆ど残っていない。天気はあまり良くなく、唯一のドライバーは休養ということで山には上がってこなかった。おいらとMクンは上のレストハウスに板を置いてきたこともあって、取りあえずゲレンデへ。この日はサンクスデーで、1日券を買うと、翌日から使える1日券の引換券をくれるのである。3月中有効だが来れるかどうかわからないので、宿に無理を言って2000円(57%引きってことですよね)で引き取って貰いました。

強風のため、やまびこゲレンデのリフトが停まっていたので、下の方の普段滑らないゲレンデを滑ることにした。

ユートピアペアリフトを繰り返し繰り返し滑る。月曜日のゲレンデは昨日までと様変わり。混んでいるのである。不思議。そして、スキーヤーのレベルはあんまり高くないのだ。
ユートピアゲレンデでは、そこら中で転がっている人がいた。一旦はずしちゃうと、自分では板をはけないような人まで入ってくるんだからなぁ・・・。

思うに、土日は社会人が多く、社会人になってまで滑る人ってのはそこそこ上手。月曜日は学生さんが多くて、試験休みに友達に誘われて、仕方なく滑りに来た人が多いのではないだろうか?

東京組は2時に上がってしまい、結局、それからは一人で2時間ばかり滑ることになった。ユートピアゲレンデ、日影ゲレンデ、長坂ゲレンデを行ったり来たりしながら滑った。25年野沢に来ていて、今回初めて・・・っつうリフトもいくつか乗った。

16時に上がり、入浴、着替えを急いで済ませて、最終の急行バス(16:50発)で長野に出る。長野での乗り継ぎ時間が1時間半もあったので、駅前の蕎麦屋の晩酌セット(肴3品と焼酎のそば湯割りで880円)と小ざる蕎麦で腹ごしらえ。最終の特急内では爆睡して名古屋着。

【データ】

滑走日 :02年2月16日〜18日(シーズン通算滑走日数31日)
ゲレンデ:よませスキー場、野沢温泉スキー場
アクセス:名古屋〜野沢 夜行のスキーバス
     野沢〜よませ 路線バス+電車+徒歩 2時間30分
     よませ〜野沢 仲間のクルマにて1時間
     野沢〜名古屋 急行バス+JR特急 5時間半
天候  :1日目 快晴、2日目 曇り、3日目 雪
リフト券:よませ1日券3,400円(団体割引)、野沢1日券4,600円
リフト待:よませ0分、野沢ゴンドラ最大15分 
ゲレ食 :よませ・パディントン 超大盛りカツカレー 1,200円
     野沢・ユートピア食堂 味噌ラーメン 800円

【おこづかいちょう】

ツアー費 : 15,600円(よませ1泊2食、宴会代、花火代、景品代等含む)
宿泊費  :  9,000円(野沢1泊2食、税・諸経費含む)
交通費  : 16,700円(名古屋〜野沢7500円+野沢〜よませ1500円+野沢〜長野1400円+長野〜名古屋6300円)
リフト代 : 10,600円(よませ3400円+野沢4600円+2600円)
 計     51,900円

シーズン累計:417,010円



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